人間関係に悩まされることが多いし、体力的・精神的な負担は大きいし、給料は低いし…。

調査してみると、介護職を辞めたいと思っている人はとても多いです。

このページでは、介護職から転職した人の実話エピソードや、介護職を辞めたい人にオススメの転職先などをまとめています。

ぜひ参考にしてみて下さい!

介護職を辞めたい理由は?【多くの人が挙げている理由はこの4つ】

「介護職を辞めたい理由」を調べてみると、特に多くの人が挙げていたのが以下の4つです。

あなたも以下のような悩みを抱えているのではありませんか?

人間関係の悩み

介護職は人間関係に悩まされがちですよね。

職員同士のパワハラやセクハラが日常茶飯事という職場もあるでしょう。ネットには、「介助の邪魔をしてくる人がいる」「介助中に看護師からセクハラされた」という話が多数投稿されています。

人間関係のストレスで精神的に追い詰められると、介護職を辞めたくなりますよね。

業務の負担の大きさ

介護職は一人当たりの業務の負担がとても大きいですよね。

介護職は人手不足だと言われています。新人が入ってもすぐ辞める人がいて、残るのは数名だけです。結局人手不足は解消されず、常に忙しく動き回らなければならなくなります。

サービス残業や休日出勤も当然のようにありますよね。

夜勤による健康状態や精神状態の悪化

入居型の介護施設には、夜勤があります。

夜勤によって健康状態や精神状態に問題が発生してしまうこともあるでしょう。たとえば、不眠症です。僕の知り合いの介護職員も、不規則な勤務形態から不眠症になりました。今では、お酒と睡眠導入剤を併用しないと眠れないそうです。

また、不規則な生活が続くと精神的にもまいってしまいますよね。

給料の低さ

介護職の平均月収は約22~28万円程度です。

参考:平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果

年収にすると300万円前後といったところでしょう。

求人を見てみると、年収200万円台の募集もたくさんあることがわかります。ネットを見ても「手取り15万円以下」と、給料の低さを嘆く声が多いです。

夜勤があり、残業も休日出勤もあり、激務な仕事だと考えると…。確かに割に合いませんよね。

介護職から転職した4人のエピソード

介護職から転職した人のエピソードを紹介します。

ここで紹介するのは、僕の知り合いの話と人づてに聞いた話です。

※身バレを防ぐためにフェイクを加えています。

人間関係に耐えきれず転職した20代女性の話

綾さん(仮名)は、人間関係に悩まされていました。

綾さんは仕事ができないわけではありませんでしたが、ある日を境に職員が無視をするようになったんです。介助から戻ると、介護職と看護師が集まってコソコソ陰口を言われているということも日常茶飯事。本人が戻った途端に咳払いしながら気まずそうにしたり、ときには本人に聞こえるように陰口を言ったり…。

「言いたいことがあるならハッキリ言えばいいのに」

そう強気に構えていましたが、無視や陰口が嫌がらせに発展したとき、「もう耐えられない」と思ったんです。

だけど、最初は介護職を辞めようとはせず、違う職場に転職しました。求人広告には人間関係が良好と書いてあり、訪問してみて雰囲気が良かった施設に転職。

しかし、そこでは職員たちの嫌がらせ合戦だけでなく、利用者からの介護職いじめまで起こっていました。

利用者からいじめられた介護職が、利用者に手を上げることもあります。綾さんはそんな職場を見て落胆し、介護の仕事に対する気持ちが一気に冷めていきました。

「もう介護なんて知るか」

綾さんは、転職を決意。

今では事務の仕事をしながらマイペースに働き、同僚と飲みに行ったりしながら楽しく生活しているそうです。

ブラックな介護現場にうんざりして転職した30代女性の話

和美さん(仮名)が初めて勤めた介護施設は、ブラックでした。

毎日毎日残業ばかり。月の残業時間が100時間を超えることもありましたが、施設長は「みんなが自主的に残業しているから残業ではない」と言い張り残業代は出ません。その理屈自体、どう考えてもおかしいんですけどね。

休日出勤も同様です。

さらに、「来月末に辞めます」と施設長に相談した同僚が、理不尽に給料カットされているのを和美さんは知りました。手取りが20万円はあったのに、辞めると告げた途端に12万円に下がったそうです。同僚が自分に泣きながら話す様子を見て、和美さんは「これはダメだ」と思い、他の介護施設に転職を決意しました。

しかし、転職先もまたブラック……。

「たまたま運が悪かっただけなのかな」

気になって調べると、介護はブラックな現場が多いという話が多数ヒットします。

介護職が必要だと言う割にはブラックが多く、改善する兆しもない。この業界は人を舐めているのではないか。さまざまな想いが頭をぐるぐると巡り、仕事に身が入らなくなります。

「もう、うんざり」

そして、和美さんは介護職からの転職を決意しました。

現在は女性タクシードライバーとして活躍しているそうです。

夜勤で心身が限界にきて転職した20代男性の話

大智さん(仮名)には、悩みがありました。

仕事に慣れるにつれて、夜勤がだんだんと増えているんです。職場の人に相談したところ「男性介護職は夜勤を任されやすい」とのことでした。女性はパートさんも多いし、家庭の事情を抱える人も多いですからね。

独身男性の大智さんは夜勤を任せるのに、とても好都合なんでしょう。

夜勤が多い日々を送っていると、大智さんの身体には徐々に異常が現れてきました。

起きたときに「疲れたなあ」と無意識に呟いてしまい、仕事中はずっと肩から力が抜けていくような感覚がするんです。寝ても、休んでも、何をしてもその倦怠感や疲労感は抜けません。

そんな状態が続き、大智さんは気持ちまで沈んでいきました。大智さんはゲーマーなんですが、発売を楽しみにしていたはずのゲームを買ってもあまりワクワクしない自分を感じていたんです。プレイしても、イマイチ楽しくない。面白いのに、楽しくはない。

気付けば、大智さんは不眠症になっていました。

不眠症になってからは、さらに精神的にまいっていき…。

夜勤からの帰り道「もう無理」と無意識に呟いてしまったことに気付いたとき、転職を決意したんです。

思えば、このとき大智さんはうつ病の初期段階にあったのかもしれません。

今はホワイト企業で営業をしています。夜勤がなく、不眠症も改善され、今では昔と同じようにゲームを楽しめているそうです。

給料が低くて生活が苦しくなり転職した30代男性の話

邦彦さん(仮名)は、介護職の給料の低さに驚きました。

初月の給料、手取り13万円。

それでも「最初はこんなもんかな? 資格もまだだし」と思って納得したんです。

仕事をしながら初任者研修を取得しました。

初任者研修を取得すると少なからず手当が付きます。期待して給料を見てみると、手取り15万円。2万円増えましたが、元が低いためか「あまり増えた気がしないなあ」と思っていました。

「まあまだ初任者だし」と納得する言葉を探して、邦彦さんは働き続けます。

だけど、初任者研修取得後は取得前と比べて仕事がとても忙しいんです。初任者研修を取得すると、行える業務範囲が広がりますからね。残業も夜勤も増えてきました。

割に合わないなあと感じながらも、邦彦さんはなんとか介護福祉士の資格を取得。

介護福祉士の資格を取得するまで4年かかりましたが、年次昇給はごくわずかでした。

介護福祉士取得後の手取りは、18.5万円です。

最初に比べたら高くはなっているものの、まだまだ低いですよね。それに、介護福祉士になれば職場でも頼られるようになり、業務負担が前よりも増えます。

割に合わない。生活が苦しい。好きなことがほとんどやれない。

悩んだ末に「もう無理だ、辞めよう」と転職を決意しました。

邦彦さんは介護福祉士の資格と経験をアピールし、福祉用具の会社に転職。営業成績が伸びるほどに給料も伸びていき、今では「割に合った給料」を手にしているそうです。

介護職を辞めたい人におすすめの転職先

介護職から転職しようと思ったとして、自分にはどんな仕事が合うのかがわからないと転職活動を進められませんよね。

そこで、経験を活かせたり悩みを解決できたりする「おすすめの転職先」の例を紹介したいと思います。

ただ、以下の転職先候補はあくまでも一例です。自分に合う仕事を探す参考にしていただけると嬉しく思います。

福祉用具の販売・レンタル会社

福祉用具の販売・レンタル会社は、介護職の経験を持っている人や介護福祉士の資格を持っている人を優遇するケースが多いです。

福祉用具を販売・レンタルするには、介護施設の職員たちと交渉をしなければなりません。現場においてどのような福祉用具が求められているのかを知っていなければ、相手が求める商品を提案するのは難しいです。

そのため、介護の現場を経験して実際に福祉用具を使用してきた介護職が優遇されています。

資格と経験を活かしたい人には、特にオススメです。

介護職員の育成・研修担当

介護福祉士の資格を持っている人は、介護施設を運営している会社の「人材育成・研修担当」になる選択肢もありますよ。

仕事内容は、職員を採用したときの研修の実施や、社外で行う研修の講師、職員研修の計画作成などです。現場に出て実際に介護を行うことはありません。

求人の数自体は決して多くはありませんが、400~500万円と介護系の仕事としては高年収を提示する求人が多いです。

介護福祉士の資格を取ったのに給料が低いと悩んでいる人には、オススメですよ。

放課後等デイサービスの指導員

放課後等デイサービスには、介護福祉士の有資格者を優遇する求人が多いです。

放課後等デイサービスは、障害のある子どもに対して自立支援や生活指導を行う施設のことを指します。

放課後等デイサービスの指導員の仕事は、障害のある子どもを見守り、必要ならトイレ介助や宿題の手伝いなどをすることです。

指導員には任用資格がありますが、「資格を持っていないと業務に就けない」というわけではありません。

だから無資格OKとする求人があるんです。

ただ、対人サポートや介助の仕事は簡単ではありませんよね。だから介護福祉士など他の福祉系資格を持っていると、優遇される傾向があるんです。

高齢者を相手にするのと障害のある児童を相手にするのとでは異なる部分も大きいですが、資格を活かして福祉系の仕事に就きたい人にはオススメですよ。

タクシードライバー

タクシードライバーは介護職の悩みを解消しやすい仕事です。

タクシードライバーの勤務形態は、「隔日勤務」が主流なんですよ。1日に10~12時間ほど仕事をして、翌日は休み。さらに週に1日は公休もしっかり取得できます。介護職の「休みが少ない」という悩みを解消しやすいです。

さらに、仕事中はほとんどひとりきり。お客さんと話すことはあっても、職場の同僚や先輩と長い時間一緒にいることはありません。そのため、人間関係の悩みも解消できる可能性が高いです。

また、介護職として送迎業務を行ってきた人は、「業務で人を乗せて運転した経験」をアピールできます。

タクシードライバーには普通二種免許が必要ですが、内定後に会社の援助を受けて取得できる場合が多いです。

悩みを解消しながら活躍したいという人には、良い仕事だと言えるのではないでしょうか。

接客・サービス業

接客・サービス業は、介護職と同じように「人とコミュニケーションを取るのが大事な仕事」です。介護職として培ったコミュニケーション能力を活かすことができます。

また、接客・サービス業ではさまざまな気遣いができる人が有利です。介護職は高齢者の支援をするため、利用者の体調・精神状態などさまざまな面に気遣い、仕事をしますよね。その気遣い能力も活かせます。

人と関わるのが好きな人にはオススメです。

介護事務

介護事務は介護施設で働き、介護報酬請求業務や利用料の計算などを行う仕事です。介護保険に関する知識を新たに身につける必要がありますが、介護の現場経験があれば理解が早いでしょう。

介護事務講座を受講している介護職も少なくはありません。

そのためか、介護職から介護事務に転職する人が多いです。

介護事務には肉体労働も長時間残業も夜勤もなく、介護職に比べると心身ともに楽だと言えます。

全く違う仕事に就いて悩みを解消したい人には、オススメです。

工場

人間関係の悩みから解放されたい人や、夜勤から解放されたい人、割に合った給料を得たい人には工場がオススメです。

工場は一人で作業を行うことが多く、業務中の人間関係は希薄な傾向があります。直接的な嫌がらせが発生しにくいんです。

さらに交代がある工場には夜勤がありますが、交代なしの工場なら夜勤がありません。

交代有りだとしても、事情がある場合は昼のシフトだけで働くことができる場合もあります。

そして、工場は介護職に比べて給料が高いです。月給20万円を下回ることはほとんどありません。求人に記載されている給与相場は月給25万円前後です。

資格を取得すれば月給30万円以上、大手工場なら年収500万円以上も可能になります。

工場は介護職のさまざまな悩みを解消できるため、単純作業が苦にならないならオススメですよ。

最後にこれだけは言いたい!

「介護職を辞めたい」「介護職から転職したい」という人に対して、こんなことを言う人がいます。

「介護職から異業種への転職は難しい」

でも、最後にこれだけは言わせてください。

他人の言う「無理だ」「難しい」に、踊らされたらダメ。

あなたの能力や人柄を必要としてくれる職場は、必ずある。どんな職種・業種でも、自分が「やれる」「やりたい」と思ったものに挑戦するべきだと思います。

それで悩みが解消して幸せになれる可能性があるなら、最初から「無理」と決めて挑戦しないなんていうのはアホらしいですよ。