自動車学校の指導員は未経験から転職できる仕事…それは間違いではありません。

しかし、だからと言って簡単に就ける仕事というわけではないんです。車が好きな人や人にモノを教えることが好きな人には向いていると思いますし、そういう人はこの仕事に対する興味も大きいと思います。

未経験から教習所の指導員(教官)に転職してみたい! と考えている人に、転職するまでの道のりと現実をお教えしましょう。

自動車学校の指導員はどんな仕事?

自動車学校(教習所)において、道路交通法や運転技術・運転モラルなどを免許取得希望者に教えるのが、指導員の仕事内容です。

常日頃安全を心がけながら運転を楽しんでいる人や、教壇に立ってみたいと考えている人などには向いていると思います。

まず、出勤したら朝礼にて注意事項や申し送り事項などを共有し、教習者の点検を行うところから仕事が始まるんです。天候が悪ければ路面状況の確認や、悪天候における運転の方法・コツ・注意点などを確認しておきます。

点検が終われば教習の準備を行い、教習時間になれば教習を行うわけです。

大体1コマ50分につき10分の休憩があります。子の休憩時間の間に次の教習の準備をしないといけないため、指導員が休めるのはほんの数分程度です。

昼食は大体12時から1時間程度の休憩時間が与えられます。

あとはその日のスケジュール次第ですね。学科教習をしたり、技能教習をしたり、デスクワークをしたり…。

以上のような仕事を行う教習所の教官の給料は、月給にして24~28万円程度が平均的です。年収にすると350~450万円あたりがボリュームゾーンとなります。

平均年収が特別低くもなければ高くもなく、比較的安定しているのではないでしょうか。

自動車学校の指導員になるには? 気を付けたいポイントまとめ

自動車学校の指導員になるには、「なり方」をまず知る必要があります。そこを重点的に紹介した後、「知っていれば転職の検討がしやすい事実」や「役立つ知識」なども見ていきましょう。

ポイント1.教習所の指導員(教官)になるまでの道のり

教習所の指導員になるには、まず指定自動車教習所に入社することになります。

「それじゃあ普通の転職活動じゃん」と思うかもしれませんが、ここからが少し特殊。普通に転職活動をした後に一定の研修を受けることになります。

「現場事前教養(現場研修)を90時限」「教育研修(座学研修)を56時限」という二つの研修があるんですよ。この研修が終われば、今度は都道府県公安委員会が開催している教員指導員審査を受けることになります。

教習指導員審査の内容は、知識を問うものと技能を問うものとに分かれるんです。

知識を問う審査の内容。

  • 教習所に関する法律の知識
  • 教習指導員として必要とされる教養や教育に関する知識
  • 指導員として教える内容の確認と自転車を運転する際に必要な知識

技能を問う審査の内容。

  • 自動車の運転技能試験
  • 技能教習を模擬的に行う面接
  • 学科教習を模擬的に行う面接

それぞれの試験で80%以上の点数を取らないと合格できません。中には「合格基準が85%・95%」という1問か2問間違えただけでアウトな項目もあります。

「教習所の教官は未経験から転職できるけど誰でもなれるわけではない」というのは、こういうことです。

ただ、1年に何回か開かれており、1年以内に全部受かればOKとなります。落ちたとしても会社をクビになるということはありません。1年以内で受からなかった人も、ほとんどいないのが現実です。

しっかり勉強していれば入社1年以内に、教習所の指導員を名乗れます。

ちなみに、指導員資格を取得するまでの間は、受付・掃除・教習性の送迎・営業活動などを行うのが一般的です。

ポイント2.将来性は正直なところ…

自動車学校の指導員の将来性は、正直なところ「ある」と断言できないのが現状です。

若者の車離れと言いますか、昨今は車を買う余裕がある人が少なくなっています。それでも免許くらいは取るだろうと思うかもしれませんが、意外と運転免許を持っていない若者は多いです。

目指す職業柄必要ではなかったり、生活に不要だったりするため取らない道を選ぶ人もいるんですよ。

「身分証明が…」と思うかもしれませんが、代用となるものはたくさんありますからねえ。

車に興味がある人の数も減っている様子もありますし、少子化が進んでいるということもあります。今後はもっと免許取得に対するモチベーションが下がり、教習所に訪れる客の数は減るでしょう。

実際、教習所の数がだんだん減っている傾向があります。

待遇的には安定しているものの、将来性的にはやや不安定というのは覚悟しておかないといけないところではないでしょうか。

ポイント3.高年収を得るにはどうすればいいのか考えてみた

教習所の経営がだんだん厳しくなってきているため、ずば抜けた高年収を得ることは難しくなっています。平均年収前後を安定して得ることは教習所教官になればそう難しいことではないんですけどね。

それでも敢えて高年収を目指してみたいという人のために、どうすれば高年収を得られるのか考えてみました。

それはとても単純な話で…「経営が安定している教習所」を探すことが高年収を得るための近道なんです。

教習所が淘汰されていく中で昔から生き残っているところは、客が多く経営が安定しています。特に「昔からあるけど新しいサービス提供に余念がない」というところは、需要が多く経営もうまくいっている可能性が高いです。

そういうところを探して転職するしか、方法はないでしょう。

待遇が高い求人をなるべく多く得る方法

ここまでの内容を総合すると、未経験から自動車学校の指導員への転職を成功させるには、「いかに安定した教習所を選ぶか」が鍵になると言えるでしょう。

ただ、経営が安定しているかどうかは表面上で判断するのが難しいです。

先ほど語ったような見分け方があるものの「新しいサービスは追い込まれているからこその苦肉の策」と取れる場合もありますし、確実性はありません。

もっと確実に良い求人を見分けるためには、転職エージェントを使えばOKです。

転職エージェントは質の高い求人を抱えており、その求人先企業への調査を怠っていません。

その企業の経営状態・職場環境・労働環境などなど、さまざまな実態のデータが蓄積されています。転職者が「経営状態どうなんですかね?」と聞けば具体的に答えてくれるし、他にも気になることがあれば質問して回答を得ることが可能です。

転職エージェントを使って良い教習所に転職した後は、仕事をしながら審査に向けてひたすら頑張りましょう!