百貨店・デパートという言葉の響きは、どこか懐かしいですよね。いろいろな種類の売り場が並んだ大型のお店は、今の若者にはあまり人気が無いのか、子供の頃に比べると少し寂れてきたように感じます。

ただ、特に百貨店の接客は見事なものですよね。

販売業の中でもトップクラスで接客の質が高いように感じるから、逆に言えば働く側からすると大変なことは多いと思います。販売のほかにも外商・渉外担当などの人も大変ですよねえ。

百貨店・デパートを辞めたい! と考える人はネットを見るに、やっぱり多いです。そんなとき、転職先はどうしたらいいのでしょうか? 僕なりに考えてみましょう。

休日と生活が不安定になりがち

百貨店・デパートは販売業だから、どうしても休日が不安定になりますよね。労働時間も曜日も全部シフトだから、土日に休めるとは限りません。

平日休みはそれはそれで一人遊びしやすいというメリットがあるけど、他の業界で働いている友達との休みは絶望的に合わない!

だから、友達大好きな人は「友達との距離がどんどん離れてつらい」という悩みを抱えています。

家族がいる人も、大変ですよねえ。

接客の気苦労

百貨店とデパートは特に質の高い接客が求められます。ほかの販売業だとOKだったとしても、百貨店やデパートだとNGということも多数あるんじゃないでしょうか? 言葉遣いも徹底しないといけないし、常にお客さん第一主義を貫かないといけない。

お客さんが考えていることを先回りしたり、よく来る人の顔と好みの傾向を覚えたりしないと勤まらないという話をよく聞きますよ。

特に接客スキルの高い人が任せられる外商担当なんかは、本当に大変ですよねえ。数少ないお金持ちを相手にする仕事だから、相手の好みの把握はもちろん、担当する顧客が好きそうなものが入荷したら直接家に伺うこともあるという…。

客からしたら至れり尽くせりだけど、接客する側からしたら大変です。

食事に御呼ばれするなど、仕事以外の関係も増えてきますしね。仕事は仕事となかなか割り切れなくなるのも、辛いところなんじゃないでしょうか。

百貨店の仕事を辞めるべきかどうかを決める判断基準

大変な仕事の代わりに、順当に成長していくと年収が高くなるのが魅力的です。たとえば、三越伊勢丹ホールディングスの平成29年の有価証券報告書を見ると、平均年齢46.4歳の平均年間給与851万円9千772円となっています。

百貨店・デパートの仕事を辞めたいと思っても、この年収の魅力があるために食らいつく人も多いんじゃないでしょうか。平均勤続年数は22.4年と決して短いとは言えない数字だし、接客は厳しいし不規則なのも立ち仕事なのも年々辛いけど、その分のお金がもらえるからヨシなのだ! ということですね。

百貨店・デパートの仕事を辞めるべきなのかを考えるときには、年収の優先度を判断基準にしましょう。

年収の優先順位が高いなら、転職してより高年収を狙うのは難しく、今の仕事を続けたほうがいいと思います。

ただ、年収よりも休みの規則性や土日休み、休日の多さなどを重視したいのなら、転職したほうがいいでしょうね。百貨店・デパートは年末年始も開いていたりして、どうしても休日が少なくなるし…。まあ伊勢丹は2018年以降正月三が日の休業を検討しているようですが、それが社会全体の流れにはなりにくいでしょう。

一度、「年末年始も買い物できる楽しさと便利さ」を知った人類は、もう戻れないんだと思います。

百貨店・デパートで働く人が忙しいというのは、変わりません。消費者が変わらないと変われないし、消費者は決して変わってはくれないから。

だから、転職しましょう!

百貨店・デパートからの転職先、どこがいい?

一番最初に思い浮かぶのは、違う販売業でしょうか。

販売業を転職先に選んで良い結果が得られるのは、「接客レベルを落としたい人」くらいのものです。あとは、「何か特化したいジャンルがある人」かな。

販売の仕事を続ける限り、不規則な休日や少ない休日日数などの激務からは逃れられません。ただ、百貨店・デパートに比べると多くの販売店は、まだ接客は楽な部類でしょうねえ。というか、百貨店やデパートだけ求められるレベルが違いすぎるという…。

だから、接客レベルを落としたいならオススメ。特化したいジャンルがあれば、専門店という選択肢もありますしね。

ただ、基本的には販売業を転職先に選ぶのは勧められませんよ、やっぱり。

異業種転職、してみましょう!

百貨店・デパート社員の強み

  • 接客スキルが高く、優れたマナーを身に付けている
  • コミュ力が総合的に高い
  • マネジメント力がある

異業種転職するなら強みを活かしたほうがいいだろうということで、僕なりに百貨店・デパート社員の強みを考えてみました。類まれなる接客技術と、優れたマナー。そして、他人の好みや行動を分析したり人に話しかけたりするなどの総合的なコミュニケーション力の高さ、さらには売り場のマネジメント力…。

それらを活かせる仕事はというと?

営業職・企画職・マーケティング職!

転職先に選ぶ人が多いのは、営業職です。

事務職のようなデスクワークのほうが忙しさは緩和されますが、百貨店やデパートを辞めたい人は「人と関わる仕事がしたい」という思いがあるんでしょうね。だからこそ究極の接客業と言える百貨店・デパートに入社したんだと思います。

営業職は今の仕事のスキルをフルで活かせる、とてもいい仕事ですよ。

企画職やマーケティング職に関しては、マネジメント力を大いに活かせる仕事ということでオススメに入れています。接客よりも売り場作りが楽しかったとか、顧客の分析が得意だったという人にとっては、営業職よりも天職かもしれません!

ただ、百貨店からだとどの仕事に就いても給料は下がります。それはしょうがないことです。

だから、給料以外の部分にこだわりましょう。たとえば、「福利厚生の充実度」とか「休日日数」とか「残業の少なさ」などなどですね。残業が少ないということなら、営業職の中でもルート営業を選ぶと解決するし、福利厚生に関してはたくさんの求人を見ることで解決します。

百貨店・デパートの仕事を辞めたいのなら、営業・企画・マーケティングあたりの求人をたくさん集めましょう! その中から、「いいな」と思う求人があれば、転職すればいいと思いますよ。

需要があるところに商品を売る仕事から、需要を作る仕事に転向しませんか?