面白いゲームを作るため、ゲーム業界で働く人たちが苦労していることを僕は知っています。

僕の友人が、ゲーム会社で働いていたんです。彼は働いている間、何度も「ゲーム業界を辞めたい」と言っていました。

彼と同じような気持ちを抱いている人も、いるのではないでしょうか。

今回は、ゲーム業界から転職した友人の体験談オススメの転職先候補などを紹介したいと思います。

ぜひ参考にしてみて下さい!

「ゲーム業界、辛すぎ…」別の業界に転職した友人の体験談

これから語るのはゲーム業界を辞めた友人の話です。

身バレを防ぐため、所々にフェイクを入れていますが、大筋は実話に基づいています。

入社1年目の洗礼

僕の友人・ヨシダは、コンシューマ向けゲーム開発会社に就職しました。

ヨシダは昔からゲームと「モノづくり」が好きで、専門学校でゲーム開発を学び、プログラマーとして就職したんです。

入社式を終え、配属当日。これまで特に研修が行われなかったけど、「配属されればOJTがあるだろう」と思いながら出社しました。

しかし、実際はぶっつけ本番で、現在制作中の作品中のミニゲームを任されたんです。

「え、研修無し?」と驚きと不安を抱くヨシダに、ゲーム会社のさらなる洗礼が襲います。

開発も大詰めに差し掛かったとき、同期入社した仲間が飛んだんです。

その人が担当していた作業をヨシダが行うことになりました。新人ということで作業量自体は少ないものの、まだ慣れていないため残業が多くなってしまいます。

それでも無事にゲームはリリースされましたが、これからヨシダは激務に身を投じ続けることになるんです。

激務が続き、身も心も限界突破

入社して数年間、月の残業時間が100時間以上を超えることが多かったんです。

マスターアップが近くなると、泊まり込みをすることもあります。入社二年目にはヨシダは会社に寝袋を置きっぱなしにし、会社に寝泊まりすることに慣れてしまったんです。

泊まり込み作業だけではなく、マスターアップ前には休みすら取れません。

「いつ休めますかね」と上司に問うと、「マスターアップしたら振替休日取ってもいいよ」との答えが返ってきました。

「取ってもいいってなんだよ…」

そんなことを思いながら働き続ける日々。

結局、マスターアップしても休めないことが多いんです。近年はゲームをリリースした後にもダウンロードコンテンツの開発・配信など、やることがたくさんありますからね。

ある日、ヨシダはあることが気になってプランナーの人に質問しました。

「休めないのは一介のクリエイターだからでしょうか?」
「それは違うよ」
「え?」
「プランナーになるとか、ディレクターになるとか。余計に休めなくなる」
「まじすか」
「まじ。管理側の仕事ほど休めないし帰れない。プランナーは一番帰れない」
「何を目指して頑張れば?」
「より良いものを作ることを考えるしかないんじゃないかな」

ヨシダにとって、この話は「ゲーム業界で働くからには激務からは逃げられない」という死の宣告にように感じられました。

何をどう頑張ればいいかがわからなくなったまま、働き続け、ヨシダの疲労とストレスは限界に近い…。

ヨシダは不眠症と過食症になってしまいました。

「ゲーム会社、辞めようかなあ…」

転職を決意

ある日、ヨシダは「別のゲーム会社に就職した高校時代の同級生」と会いました。

同級生に仕事の悩みを話すと、同級生は自分の現状についても話し始めたんです。

「激務なのはそっちと同じ。だけど、それ相応の待遇だし、重要な仕事を任されててやりがいもある。」

このとき、ヨシダは仕事に対するモチベーションを完全に失いました。

帰宅後、ヨシダはゲーム会社の年収を調べたんです。

全体の平均は450万円で、自分より少し高い程度でした。

大手はどこも平均年収800万円を超えていて、中には平均年収1000万円を超える会社もあります。

「今の待遇は自分の仕事と見合っていない」

そう確信し、SNSで呼びかけました。

すると、同じ悩みを持つ人からの反応があったんです。

「わかる。うちも激務だわ」
「俺の方が年収低い」
「小さい開発会社とかはそんなもんじゃないかなあ」
「ソシャゲ会社はもっとやばいぞ…」

ヨシダは、転職を決意しました。

ヨシダが選んだ転職先は、Web業界です。扱う言語は違うものの、プログラマーとして制作に携わっていた経験をアピールして内定を勝ち取りました。入社後にはコーディングだけでなくデザインも勉強し、今は立派なWebデザイナーです。

辞めたい気持ちが少しでもあるなら、早めに転職活動を始めたほうが良い

ゲーム業界を辞めたい人は、転職に向けて積極的に動いたほうが良いと思います。

激務が急に解消されるわけがないし、給料が急に良くこともありません。会社の働き方を変えたり待遇を変えたりするには、長い年月がかかります。そもそも、会社が「変えよう」としない限りはどれだけの年月が経ったって変わりません。

だけど、転職すれば状況が変わります。

待遇アップするためのポイントをしっかり押さえて転職すれば、待遇を大幅にアップさせられる可能性があるんです。待遇アップのためのポイントは後ほど紹介します。

もちろん、異業種に転職すれば忙しさも待遇も改善できる可能性が高いです。

このまま働き続けても状況が改善されないどころか、悪化する危険性すらあります。

先ほど紹介した僕の友人・ヨシダのように、不眠症になるかもしれません。不眠症以外にも、倒れたりうつ病になったり、心身に悪影響を及ぼす危険性は十分にあります。

それより、状況を改善できる可能性を信じて転職するほうが良いのではないでしょうか。

ゲーム業界以外のオススメ転職先5選

ゲーム業界を辞めたい人にオススメの転職先を、ゲーム業界以外で考えてみました。一番良いのは、今の自分のスキルを使うことができる業界・職業に就くことでしょう。そういう仕事を5つ紹介します。

1.WEB制作・SEなど

WEB業界は、ゲーム業界の経験を幅広く活かせる業界です。

WEB業界は「アクセスが命」の業界です。とにもかくにもアクセスを増やさないと意味がなく、そのためには検索需要を調査したり、そもそものWEBサービス・サイトの方向性自体の需要も拾わなくてはいけません。

刻一刻と変わる需要をキャッチし続け、それに沿う形を実現すること。

そのための制作工程・手順・現場の雰囲気などが、WEB業界とゲーム業界とでは似ています。

WEB業界からの需要は高いと思うので、エンジニア・デザイナー・ディレクターなどなど、自分に合うと思う職種に積極的にチャレンジしてみましょう。

また、システムエンジニアなどIT関係の仕事も同じような理由から向いていると思います。使う言語が異なるとしても、エンジニアとして必要なものは同じですからね。

WEB・IT業界は、個人的に最もオススメの転職先です。

2.CG制作会社

近年は3DCGを使ったゲームが多くなりましたよね。デザイナーのデザインをデフォルメ化して3DCGに落とし込む作業を、ゲーム業界で行っている人もいると思います。

そういう人は、CG制作会社に転職することができるのではないでしょうか。

ゲーム以外のCGもたくさん作ることで経験も増えるし、新しいことを学ぶことができて今後のキャリアも広がると僕は思います。アニメなど動きが付いたものも、作れるようになるかもしれません。

3.映像デザイン業界

映像デザインというのは、文字通り映像をデザインして制作する仕事。

クライアントがその映像を使って何がしたいのか、何を伝えたいのかを聞くところから始まります。それらをシナリオ・絵コンテに落とし込み、方向性が決まればカメラマン・CGデザイナー・編集者などで作業を行うわけです。

制作フローがゲーム業界とどことなく似ていると思います。

また、CG制作をしていた人はそのままCGスタッフとして転職できるでしょう。

他にもディレクターになったり、新しく編集を覚えて編集者になったり、キャリアの幅を広げるきっかけにもなります。

そこから広告業界に鞍替えしたり、クライアントとの調整能力を活かしてコンサルタントなどへの道も開かれたりするでしょう。

完全に今のスキルをそのまま使えるとは限りませんが、向上心がある人にはオススメです。

4.VR関係の仕事

エンジニア・デザイナー・3DCG制作などなど、ゲーム業界のあらゆる経験が役立つ仕事です。

最近VR業界は大きな広がりを見せていますよね。バーチャルなキャラクターがテレビ出演を果たして現実の芸能人と共演したり、VR体験型イベントも多く開かれたりしています。今後VRを用いたビジネスはもっともっと増えていくでしょう。

あらゆる分野で活躍したエンジニア・デザイナーなどが必要とされています。

ゲーム業界からの転職先として、これほど面白い業界もないのではないでしょうか。

自分のスキルを洗い出すところから始めよう!

ゲーム業界を辞めたいという人には、それぞれ幅広い選択肢があると思うんです。僕が紹介した仕事以外にも、それぞれのスキルを活かした転職先はまだまだあります。

僕が挙げたのは「ゲーム業界の人」とひとくくりにしたときのオススメでしかありませんから。

ゲーム業界を辞めたい人全員が最初にやらないといけないのは、スキルの洗い出しです。

自分のスキルを洗い出すことによって、転職先の候補は自ずと広がるし、絞られます。転職エージェントに登録して「こういうスキルを持っているけど、オススメない?」と聞いても、転職先の候補が出てくるでしょう。

最後に、候補の中から、自分の希望に合うものはどれかを選んでください。

そうしたらあなたに最適な転職先が見えてくるはずです。

ゲーム業界を辞めても、スキルは捨てないこと! これが成功への近道だと僕は信じています。