未経験だけど楽器屋への転職に興味があるという人に僕と僕の友人がまず言いたいのは、「楽しい仕事だよ」ということです。

ただ、それだけじゃあない! 「転職するのは簡単だけど、知っておかないと後悔することがあるよ」ということも言っておきたいんです。

僕の小学校時代からの唯一無二の幼馴染のひとりである、後藤くん監修のもと…楽器屋の仕事について語りたいと思います。

実録:楽器屋スタッフの仕事内容や実態に迫る!

実録ファイル、楽器屋スタッフの仕事内容とその実態! と題しまして僕の友人が経験したこととネットなどで収集した知識とを組み合わせ、楽器屋の仕事・給料・適性などについて語りたいと思います。全部で3ファイル、楽器屋の仕事について知りたい方は刮目してご覧ください。

File 1.仕事内容

楽器屋の仕事は、主にこの3つです。

  • 楽器や楽譜などを買いに来るお客さんへの接客およびレジ
  • 楽器の修理・メンテナンスの受付と相談および、出来る範囲でのメンテナンス作業
  • 売り物の楽器の手入れ

販売業なので当然、楽器屋には接客の仕事があります。カウンターに立ちながら、店内の巡回をしながら、ディスプレイ商品の状態確認をしながら…臨機応変に接客とレジを行うわけです。

ただ、楽器屋さんは楽器を販売するだけが仕事ではありません。

お客さんの楽器の修理・メンテナンスに関する相談に乗るのも、仕事のうちです。

どういった症状があるのかを見聞きし、どんなメンテナンスが必要かを提案します。軽いメンテナンスならお客さん自身が行うために教えることもありますし、楽器屋で預かってメンテナンスすることも多いです。

また、お客さんの楽器だけではなく店頭に並ぶ楽器の手入れも随時行います。

楽器をどのようにディスプレイするか、どの商品をこれから推すのかを決めるのも楽器屋スタッフの仕事です。

File 2.給料・労働時間など

「楽器屋の仕事で不満なところは二つある。そのうちのひとつが給料だ!」とは、我が友人後藤くんの言葉です。

契約社員として働くなら時給900~1000円程度となり、正社員だとしても未経験なら月給20万円前後。

経験していくうちに上がりはするものの、それほど高くはならないようです。販売業自体がそういう傾向にあるため、楽器屋だけではありませんが、それでも不満要素になるには十分ですよねえ。

大手楽器屋さんの社員として転職したなら、ボーナス込みで年収は300万円程度になります。

また、基本的に残業はなく拘束8時間の実働7~7.5時間程度、年休は110日前後というのが一般的なようです。福利厚生や給与改定の頻度などは会社によりけりですが、年2回査定があり年2回ボーナスという会社が多い傾向があります。

年収は高くありませんが、安定感はありますね。

後藤くん曰く「店長になるまでの辛抱と考えている」そうです。

File 3.やりがいと向き不向き

「楽器屋は、お客さんがみんな楽しそうなのがいい」

後藤くんが語る楽器屋の仕事のやりがいというのは、お客さんの楽しそうな姿。そもそも彼が楽器屋のスタッフを目指した理由が『けいおん!』というアニメで、主人公が楽器屋で楽しそうに楽器を眺めるシーンにあるそうで…。

劇的とは言えない何気ないそのシーンに惹かれ「人が楽しそうにしているなら、自分も楽しいだろう」と、楽器屋に入りました。

実際もそのアニメの通りかは、僕は『けいおん!』を見ていないのでわかりませんけどね。

「子供も大人も目を輝かせて楽器を見る。暇つぶしで来る人も電子ピアノで知ってる曲を弾いて楽しそうにする。人の楽しそうな姿を見て楽しめる人は、向いているだろう」と、お酒を飲むたびに後藤くんは楽しそうに話してくれます。

それがやりがいであり、向いている条件でもあると。ただ、向き不向きはそれだけではありません。

楽器の知識の有無、知らない楽器でもメンテナンスできるように勉強する姿勢、接客能力などなど…たくさんのことが求められます。

楽器屋に転職する未経験者に知っておいて欲しいポイント

楽器屋の仕事内容や給料の実態などを、実際に楽器屋で正社員として働く後藤くんの話から語ってきました。ただ、後藤くんが言うには「それを知るのは入口に過ぎない」そうです。これから語る2点を知ってこそ、後悔しない転職ができると言います。

ポイント1.楽器屋への転職に成功しやすい人、失敗しやすい人のパターン

楽器屋の転職に成功しやすい人と、失敗しやすい人のパターンがあります。

それは「転職動機」に表れるんです。

成功する人の動機パターン。

  • 機械・楽器・プラモなどなど「分解や組み立て」が好きだから
  • お客さんの笑顔が見たいから(後藤くんパターン)
  • 好きなものの良いところを語るのが好きだから

失敗する可能性がある動機パターン

  • 楽器が好きだから
  • 音楽が好きだから
  • 元バンドマンだから

楽器が好きであることと、楽器をイジることが好きであることは違う。楽器を演奏するのと売るのとは違うし、音楽を聴くのと楽器を売るのとは全くの別物というわけです。動機と実際の仕事とがかけ離れているため、失敗するということですね。

また、失敗する人の動機のほうがぼんやりとしているということもあります。

成功する人の動機パターンとして取り上げたのは、結構具体的ですよね。「楽器が好きだからそれを語りたい」「昔から何かをイジるのが好きだから(楽器のメンテナンスがしたい)」という具体的な理由と目的がある人は、成功します。

楽器屋に転職するかどうかの参考にしてみると良いのではないでしょうか。

ポイント2.職場の人間関係は密接だが、悪く言えば…

楽器屋の人間関係は、密接なところが多いです。

たとえば、社内恋愛が盛んな職場が多いということ。出会いやすい職場とか、恋に発展しやすい職場とかいくらでも良い言い方はできます。ただ、社内恋愛は別れた後地獄です。当人たちだけじゃなく、その周りにいる人間も地獄に巻き込まれます。

また、バーベキューなどの社内イベントも充実している傾向があるんです。

人間関係が密接な分、面倒なことも多いということ。

後藤くんが抱く楽器屋の仕事に対する2つの不満のひとつは給料、そしてもうひとつが「人間関係」なんです。

とにかく、社内恋愛のいざこざに巻き込まれない立ち回りをするように気を付ける必要があります。

社内バーベキューなどは無難にやり過ごすしかないですね。そもそも、そういう社内イベントが苦にならないような人こそ楽器屋に転職すべきなのかもしれません。

最後のポイント:ひとりで転職活動しないこと

楽器屋は、未経験の転職者OKという求人が多いです。人材不足な楽器屋が多いですから、正社員・契約社員どちらも求人自体はすぐに見つかるでしょう。

ただ、自分に合う求人かどうかはわかりません。

自分に合う求人に出会うため、転職エージェントを使うことをオススメします。島村楽器のような大手楽器店ほど、求人を一般公開せず転職エージェントの非公開求人(登録者限定求人)にする可能性が高いです。

また、これまで語った内容を踏まえて「本当に楽器屋に転職するかどうか」を相談することもできます。

ひとりで転職活動せず、転職エージェントを頼ることが後悔しないための最後の条件だ!