「営業事務を辞めたい」って人、結構多いんじゃないでしょうか。
一般的に「事務=楽」というイメージで捉えられがちでえすが、実際はそんなこともなく、とりわけ営業事務は特殊な仕事なだけに特有の苦労も多いです。
というわけで今回は、営業事務ならではの悩みを分析しながら、営業事務から転職するなら転職先はどこがいいのか掘り下げていきたいと思います。
ぜひ参考にしてみてください!
営業事務を辞めたい理由で多いのは?
電話受付やテレアポをやらされる
事務職とは名ばかり。貿易事務に電話受付とテレアポばかりさせる会社があります。
営業職たちに非効率なテレアポを任せるのは得策ではないと気付いている会社が、営業職には外回りをさせ、営業事務にテレアポをさせる。
確かに賢いやりかたかもしれないけど、営業事務にとっては迷惑な話です。のんびり働きたいのに!って話ですよね。
仕事のペース配分ができない
営業事務の仕事は、営業の仕事と直結しています。営業職が無理なスケジュールに苦しめられたら、営業事務も同様に無理なスケジュールに苦しめられるんですよね。
急な対応を余儀なくされることも多く、「やっと帰れるわー」と思ったら「明日の朝までにこの書類お願い」と言われて絶望する。
頻繁にペースを乱される仕事ってホントつらいですよね。
事務職のわりに責任重め
営業事務の仕事は、対応力とスピードが求められると同時に正確性が求められます。一度に多くの仕事が降りかかることもあります。
だけど、そこでミスをしてしまうと客が怒って「契約は取りやめだ!」と言う可能性もある。
「営業の成果=会社の成果」を左右するというプレッシャーは、事務職としてのんびり働きたい人にとっては我慢ならないものだと思います。
「おい営業職、いい加減にしろ!」営業事務を辞めた人の話
営業事務の仕事は、担当する営業職に左右されます。メイン業務は営業職のサポートだから、担当営業職との関係は密接になるわけです。
だから、合わない人だと本当に辛い。
しかも、営業職の中には営業事務を下に見ている人も多く、営業から「これやっといて」と仕事を押し付けられることが多いんですよね。もともと営業事務の仕事量も多いのに、押し付けられるし、サポートする立場という関係上強く断れない…。
僕の前いた会社の営業事務Aさんも、そんな仕事の押し付けに苦しめられていました。
営業先に対する交渉・依頼ごとの押し付け、営業戦略の作成などの仕事の押し付け。ちょっとした書類仕事じゃなく、結構重要なことまで押し付けてくる営業職。
さらには、テレアポに駆り出される。契約が取れても営業職じゃないから歩合は付かない。
そんな毎日に耐えかねたのか、ある日プッツンと彼女はキレました。
「いい加減にしろよ営業…! お前らだけ忙しいみたいに思ってんじゃねえぞ! 私らがいなかったら満足に仕事もできないクセによ」
その翌日から、彼女は会社に来なくなりました。
後々話を聞いてみると、「辞めてよかった。今は営業やってるよ」と元気そうに話してました。
僕が彼女を見ていて思ったのは、営業事務が辛い仕事なのは「立場がハッキリしないから」なのではないかということです。
営業職のようでもあり、事務職のようでもある。
時にはそれがこの仕事の魅力ともなりえるわけですが、逆にそれが悩みの種になっていることが多い。
彼女に「営業事務の仕事って何だと思う?」と聞いたら、「よくわからない」という回答がきたんです。
よくわからないというのが、ある意味正しいのかもしれませんね。
結局、この曖昧さが営業事務を苦しめるだと思います。
営業事務に向いてるのはこんな人。向いてない人は転職を
- 人を支えるのが好きな人
- 人の考えを読むことのできる人
- とにかく明るい人
- 柔軟性のある人
- 人に合わせることのできる人
- 責任感のある人
営業事務は営業を支える仕事です。
RPGで言うところのヒーラー役、ドラマで言うところのわき役・バイプレイヤーです。
また、人の考えを読む力はとてもとても大事。
営業の考えを先読みすることができれば、細やかなサポートができます。クライアントの考えを先読みすれば、効果的な一手を打ち営業成績に貢献できますよね。
さまざまなトラブルが起こる可能性があるため、柔軟性がある人も営業事務に向いていますね。
営業事務は貢献度が高い仕事だから、その分責任感も欲しいところ。
これらの特徴に当てはまらない人は、営業事務に向いてない可能性が高いので、今後の仕事人生を考えて、早めに転職を決断したほうが良いと思います。
転職先は事務職繋がり? 営業繋がり? はたまたそれ以外?
営業事務が立場をハッキリさせるには、まず二つの選択肢が目の前にあります。
一般事務と営業職。
営業事務の「事務仕事」という側面を強めるか、営業という側面を強めるか。
一般事務を転職先に選ぶメリットは、仕事量が給料に見合うものになるということと、残業が少なくなるということです。営業事務で培ったコミュニケーション能力も活かせますし、サポート業務に終始しています。
営業職を転職先に選ぶメリットは、給料が高くなることと、仕事が正当に評価されやすいことですねえ。残業はホワイト企業に転職するとそれほど多くはありませんが、事務職より多いことは確かです。
ただ、営業事務も営業に引っ張られて残業をすることがあると思います。
人に引っ張られて残業することになるよりも、自分の仕事で残業をすることになるほうが納得はできるでしょう。今より特別残業が減ることはないかもしれませんが、増えることもないと思います。
また、サポート業務の経験や事務スキル・コミュ力を活かして、事務と営業以外の仕事を転職先に選ぶという道もあると思います。たとえば、サービス業やカウンター販売などですね。
営業事務から転職するとき、大切なのは転職先が「何繋がりの仕事なのか」を考えて計画を立てることだと思います。事務繋がり、営業繋がり、コミュ力必要繋がりなどですね。カウンター販売は営業繋がりとも言えるかもしれません。
そうやって視野を広げつつ、自分に合った転職先をじっくり探していきましょう。
僕がこのブログに訪れたすべての皆さんに伝えたいこと…
それは、「仕事や会社を辞めたい気持ちが少しでもある人は、すぐに転職活動を始めるべき」ということです。
転職という選択に対して消極的な印象を持っていた僕がそう思うようになったのは、僕自身、転職したことで人生が好転したからです。
- 転職を決断する勇気が出ない
- この程度の悩みなら我慢したほうがいいんじゃないか
- 転職後の自分をイメージできない
- 辞めることを言い出しにくい
- 自分の年齢や能力で転職成功できるか不安
- 他の業種・職種に転職したいけど、どうすればいいかわからない
これは転職を考えている人なら誰しもが感じることだと思います。
でも、一昔前とは違って今は転職支援サービスがとても充実しているので、気軽に質の高い転職活動ができるようになっています。それに、転職活動を始めること自体には何のリスクもありません。むしろ早めに動き出しておくことは、いざというときの備えとしてメリットしかありません。
だから、悩みや不満の大小に関わらず、自分の人生が今より良くなることに希望を持って、自分なりの形で転職活動を始めてほしいです。
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