会社を辞めたいけど、どうせならボーナスもらってから辞めたい!
これは誰しもが思うことですよね。ボーナス支給より少し前に辞めてしまったら、確実に損をした気分になってしまうでしょう。
ただ、ボーナスもらってからすぐ辞めるとボーナス返還を求められるのではないか、といった不安もありますよね。
今回は、ボーナスもらってから辞めるために知っておきたいことや、ボーナスをもらいつつ空白期間なしで転職するための戦略を紹介したいと思います。
ボーナスをもらってすぐ辞めるのは後ろめたいことではない!
ボーナスをもらってすぐ辞めるのは後ろめたい。退職することが決まっているのにボーナスをもらってもいいのだろうか。
ボーナスをもらってから今の職場を辞めたいと思っていても、なんだか抵抗がありますよね。ボーナスは基本給とは違って「もらえるだけでありがたい」「会社からの恩情」などというイメージがあるかもしれません。
ただ、ボーナスも基本給と同じく「労働の対価」です。
これまで頑張ったあなたに対して、その頑張りを認める「賞与」として支給されています。ということは、会社が社員に賞与を支払うことを規定し、あなたが労働力を提供してきた以上はボーナスを受け取るのは当然の権利なんですよ。
だから、ボーナスをもらってすぐ辞めることは後ろめたいことではありません。
堂々とボーナスをもらい、堂々と辞めましょう。
ボーナスをもらってすぐ辞めると返還を求められる?
ボーナスをもらってすぐ辞めると、賞与の返還を求められるケースがあります。金額は一部であったり全額であったり会社によりけりです。
その場合、会社の就業規則に「賞与を受け取ってから○○以内に退職した場合は賞与を全額返還しなければならない」と書かれている可能性があります。まずは就業規則を確認してみてください。
じゃあ「就業規則に書いてある場合は返還しなければならないのか」という話ですが…。
「賞与支給後に退職を躊躇わせてしまうような就業規則」は、法的には認められません。
「ボーナスを受け取ってから○○以内に退職した場合は全額返還しなければならない」という規則は、言い換えればこういうことになります。
「あるケースの退職に対してあらかじめ違約金を取り決めることで労働者の権利を奪っている」
これが労働基準法16条の賠償予定の禁止という項目に抵触するんです。
だから、「ボーナスをもらってすぐ辞めると全額返還だぞ」と言われるのは違法だと言えます。これを武器に戦うことができるのではないでしょうか。
ボーナスをもらってから辞める場合の転職活動のポイント
1.退職願・退職届を出すタイミングに気をつける
先ほど、ボーナス支給後の退職に対してボーナスの返還を求めるのは違法だと語りました。
ただ、退職願または退職届をボーナス支給前に提出していた場合、ボーナスが支払われないことがあります。これに関しては違法性がないんです。
ボーナスは基本給や残業代などと違い、法律上支払い義務があるものではありません。ボーナスの計算方法も支給の有無も会社の自由とされています。当然、ボーナスの支給に関する取り決めに関しても法に抵触しない限りは自由なんです。
じゃあ「賞与支給日前に退職が決定していた、または退職していた場合にはどうなるか」ということですが…。
「賞与には将来に対する期待や、今後の労働意欲向上を促進する意味がある」として、退職が決定している人に対してはボーナスの減額を認めた裁判例があるんです。退職していた場合は支給ナシの判決が出た例もあります。
つまり、ボーナスを満額受け取って退職するには、ボーナスを受け取った後に退職願や退職届を出すのが最善なんです。
2.今からスケジュールをシミュレーションしておく
ボーナスもらってからすぐ退職し、空白期間を設けないようにするにはスケジューリングが非常に重要です。退職願や退職届を提出するのはボーナスを受け取った後になります。退職届の場合は14日後に退職可能となるんです。つまり、最短でもボーナス支給後2週間後に退職することになります。
ただし、実際「ボーナス支給日の翌日」に退職届を出すのではトラブルになりかねません。違法性があることがわかっているとは言え、それを企業相手に主張するには骨が折れます。トラブルはないほうがいいですよね。
ボーナス支給後からある程度は間を空けたほうがいいでしょう。
これを踏まえてスケジュールをシミュレーションしておかないといけません。
夏のボーナスの場合、6月末に支給されることが多いですよね。
6月末にボーナス支給。それから1週間程度空けて退職の意志を伝えたとして、7月中は引き継ぎ作業に追われることになるでしょう。14日後に退職が可能になる退職届を使った場合でも、退職日は7月後半になります。
ボーナス支給後に転職活動を始めたのでは遅すぎますよね。だからといって内定を得るのが4月とかになれば入社日が遠くなりすぎます。
つまり、5月~6月末までに内定を得ることになるでしょう。
これを前提に転職活動を始める時期などを調整しないといけません。
冬のボーナスの場合、12月末に支給されることが多いですよね。
12月末にボーナス支給後、すぐに退職の意志を伝えたとします。冬のボーナスの場合は年末年始休暇もありますし、期間を開けようとすると伝えるタイミングを逃してしまいかねません。年末年始休暇明けの忙しい時期に退職を伝えたとしても、迷惑になりますしね。
この場合はすぐに意思を伝えるのもアリでしょう。
どのみち、1月中に引き継ぎ作業、1月末に退職、2月頭に入社という流れになる可能性が高いです。
この場合もやはり11月~12月末までには内定を得る必要があります。
以上のスケジュールをモデルとして、自分なりにボーナスをもらってから退職日・入社日までのスケジュールを立ててみてください。そして、転職活動を始める時期を決めましょう。
3.転職エージェントに登録する
ボーナスをもらってすぐ辞める場合、転職エージェントを使うのがベストです。
転職エージェントに登録すると、キャリアアドバイザーの支援を受けられるようになります。キャリアアドバイザーは転職希望者のさまざまな要望に応えてくれるんです。あなたの希望する条件に沿った求人を紹介してくれるだけではなく、面接日の調整・入社日の調整などもしてくれます。
もちろん、ボーナスをもらってからすぐに転職したいという要望も叶えてくれますよ。
転職エージェントに登録し、キャリアアドバイザーに「ボーナスをもらってから辞めたい」ということを伝えるだけでOKです。
そうしたら、それを踏まえて「求人選びの適切な開始時期」を教えてくれます。さらに、「何月に内定を得る」というスケジュールに合わせられるように、面接の日程調整もしてくれるんです。
内定後には入社時期の調整もしてくれます。
また、退職トラブルが発生したときも相談に乗ってくれますし、そもそもトラブルにならないような方法を教えてくれますよ。
つまり、ボーナスをもらってすぐ転職するには転職エージェントが必須ということです。
転職エージェントを使い、ボーナスを満額受け取ってお得に転職しましょう。
僕がこのブログに訪れたすべての皆さんに伝えたいこと…
それは、「仕事や会社を辞めたい気持ちが少しでもある人は、すぐに転職活動を始めるべき」ということです。
転職という選択に対して消極的な印象を持っていた僕がそう思うようになったのは、僕自身、転職したことで人生が好転したからです。
- 転職を決断する勇気が出ない
- この程度の悩みなら我慢したほうがいいんじゃないか
- 転職後の自分をイメージできない
- 辞めることを言い出しにくい
- 自分の年齢や能力で転職成功できるか不安
- 他の業種・職種に転職したいけど、どうすればいいかわからない
これは転職を考えている人なら誰しもが感じることだと思います。
でも、一昔前とは違って今は転職支援サービスがとても充実しているので、気軽に質の高い転職活動ができるようになっています。それに、転職活動を始めること自体には何のリスクもありません。むしろ早めに動き出しておくことは、いざというときの備えとしてメリットしかありません。
だから、悩みや不満の大小に関わらず、自分の人生が今より良くなることに希望を持って、自分なりの形で転職活動を始めてほしいです。
僕がおすすめしている転職支援サービスは無料の転職エージェントです。就業相談から求人紹介、採用対策まで、転職活動全般をサポートしてくれるサービスです。僕も実際に利用して転職を成功させました。
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