地方出身の人が都会で働き、その後、故郷以外の地方に移住して転職することをJターン転職と言います。
僕が思うに、Uターン転職やIターン転職と比べてJターンが一番成功させやすい地方移住の形だと思うんですよ。地方出身だから異なる土地と言えども、地方あるあるをしっかり理解しているし、選択肢も幅広いから成功も失敗も自分次第だし…。
そんなJターン転職の実態やメリット・デメリットと、絶対成功させるためのポイントをまとめてみたいと思います。
Jターン転職のメリットとデメリット
Jターン転職のメリット。
- 物価が安くなる
- 自然との距離が近く生活しやすい
- 働く場所を幅広い選択肢から選ぶことができる
- 親と相互的に協力し合いやすい
- 地元近くなら文化・慣習的になじみやすい
- 全体的に生活コストが下がる
- 生活の幸福度が上がる
Jターン転職のデメリット・苦労。
- 選択肢が広い分、しっかり考えないと失敗しやすい
- 東京より利便性に欠ける場合が多い
- その土地の文化に合わない場合がある
- 収入は減る
- 最初はすごく寂しい
Jターンは選択肢がとても広いです。その分、しっかり考えて移住先を選ばないと失敗しやすい傾向があります。逆に言えば、しっかり考えて選びさえすればこれまでの何倍も幸せな生活が送れる可能性があるということですけどね。
また、東京よりも利便性に欠ける地域は多いです。あまりに田舎を選ぶと苦労します。
土地による文化の違いというのも確かにあります。
収入に関しては、同時に生活コストも下がるためトントンだと思うかもしれませんが、趣味のお金に関しては収入が減ることでキツくなる場合もありますよね。そこをよく考えましょう。
Jターン転職を成功させるためのポイント3つ
Jターン転職にはメリットもデメリットもたくさんあります。デメリットを帳消しにしてJターン転職を成功させるためには、3つのポイントがあるんです。それを踏まえてじっくり取り組めば、誰でもJターン転職を成功させられると僕は信じています。
ポイント1.自治体が移住者向けの支援を行っているか調べる
人口減少傾向にある地方自治体の場合、最近は自治体主催で移住者向けの支援やイベントを開催していることもあります。
たとえば、富山県高岡市は新規農業経営者に向けて年150万円の支援を最長5年間受け取れるという支援を行っており、佐賀県の鹿島市は、空いている町家を改装して住むことを条件にして改装費用や家賃補助などを行っています。
特定条件が課せられていることがほとんどですが、当てはまるものはないか探すと思わぬ支援を受けられる可能性があるので、探してみましょう。
ポイント2.移住先候補を限定しない
Jターン転職は、実際には地元の近くにある地方都市に引っ越す人が多いようです。実家や地元の友人との距離を近づけながら、利便性を高めて仕事をしっかり得ようということなんだと思います。土地柄も馴染みやすいでしょうしね。
ただ、地元近くに限定する必要はありませんし、逆に地元から遠いところに限定する必要もありません。住んでみたい土地に住むのが、一番だと思います。
家賃が気になるなら、地方都市や県庁所在地のベッドタウンに住むという選択肢もあるでしょう。
しかし、仕事や利便性を考えると、地方都市・県庁所在地などの求人が多い地域が近いということだけは条件にしておくことをオススメします。
ポイント3.あらかじめ転職の方向性を決めておく
転職エージェントを使えば、Jターン先の求人をあらかじめ見ておくことができます。その土地にどういった仕事があるのかを調べて、戦略を立てたうえで移住しましょう。
そうすることにより、移住してから仕事が見つかるまでの空白期間を縮めることができます。さらに、引っ越したけど思うような仕事がなかったという事態を避けられると思いますよ。
また、思わぬ土地に思わぬ仕事があることも多いです。住みたい場所があるけど仕事が…という人は転職エージェントに相談してみると良いでしょう。近場で仕事が多い地域などを探してくれますよ。
なんだかんだ、Jターン転職を成功させるには「住みたいところに住む」のが一番なんだと思います。