放射線技師の仕事が辛い。放射線技師を辞めたい。

でも、同時に「転職したところで悩みを解決することができるだろうか」「経験を活かして働ける仕事があるのだろうか」などの不安や疑問を抱えている人もいると思います。

この記事では、「放射線技師として今より良い職場に転職するための戦略」と「放射線技師の経験と資格を活かせる異業種の転職先」を調査・考察しています。

ぜひ参考にしてみて下さい!

放射線技師にありがちな悩みと解決方法

  • 給料が低い、上がりにくい
  • 他の医療職との人間関係がうまくいかない
  • ルーティンワークばかりでつまらない

以上が、ネットによく挙げられている放射線技師の悩みです。

給料が上がりにくいというのは「キャリアアップの限界」に原因があるように感じます。放射線技師は、医師と比べてキャリアパスが閉ざされているんですよね。出世したとしてもその部署のトップどまりです。だから給料の上昇にも限界があるということでしょう。

給料などに関する悩みだけじゃなく、人間関係についての悩みを抱えている人も多いです。

医師や看護師からの理解が得られないため、人間関係がうまくいかないんですよね。放射線技師は「ボタンを押して撮影しているだけの楽な仕事」だと、医師や看護師に思われがちです。

実際は被爆管理などさまざまなことを考えているのにそう思われると、心外ですよね。

以上のような放射線技師にありがちな悩みの効果的な解決法は、「転職をすること」です。

放射線技師として働き続けながら、働く職場の種類を変えることで悩みが解決できる可能性があります。たとえば、年収は大学病院と民間病院とで大きく変わってきますからね。

「異業種転職」も悩みを解決するのに効果的です。

放射線技師としてより良い職場に転職するための戦略

年収が低いのが辛いなら大学病院に転職

大学病院は比較的年収が高いです。

転職市場における大学病院の平均年収は約430~550万円ほどで、放射線技師全体の平均年収は約513万円(平均年齢:38.5歳)です。

全体の平均年収と比べても高い水準と言えます。

大学病院は元々給与水準が高い病院が多い上に、手当がしっかり完備され、残業代も発生しやすいんです。そのため、場合によっては平均年収よりも高年収を狙えます。

だから、年収が低くて悩んでいる人は大学病院に転職するといいですよ。

残業・夜勤が辛いなら健診センターやクリニックに転職

病院には残業と夜勤がありますよね。特に現在大学病院に勤めている人は学会発表や研究、勉強会などもあるため、準備におわれて残業になることがあります。

そんな残業や夜勤が辛いと感じているのなら、健診センターまたはクリニックに転職するのがオススメです。

健診は昼間に行うことが多いため、残業時間が少なく夜勤もない求人が多い傾向があります。当直などの夜勤や残業がない分、給料は少し低くなりますけどね。

転職市場における検診センターの平均年収は350~450万円です。

また、クリニックも病院と比べると残業が少ない傾向があります。病床設備が無いため当直などの夜勤もありません。その分、やはり給料は低めの水準です。

前述の記事によると、クリニックの平均年収は350~400万円。健診センターよりも低い水準です。

給料が下がってもいいからワークライフバランスを重視したいという人には、健診センターとクリニックへの転職がおすすめですよ。

ルーティンワークが辛いなら国立・公立病院に転職

ルーティンワークが辛いと感じているのなら、国立・公立病院への転職がおすすめです。

国立・公立病院は病床数が300~500床と多く職員数も多いため、仕事が細分化されている傾向があります。つまり、モダリティが固定化されやすいんです。それだけ聞くと余計にルーティン化しそうですが、国立・公立病院は数年で転勤があります。その際、別のモダリティに配属されることがあるんです。

さらに、最新の機器が導入されることも多い傾向があります。

求められる専門性も高くなりがちです。

他の病院やクリニックよりは、ルーティン化しにくいと言えるのではないでしょうか。

【異業種に転職】放射線技師の経験を活かせる仕事の一例を紹介

アプリケーションスペシャリスト

放射線技師の経験や資格を活かして企業に転職する際、転職先として選ばれることが多いのが「医療機器メーカー」のアプリケーションスペシャリストです。

アプリケーションスペシャリストの仕事は、医療機器の導入を考えている医療機関を訪ねて医師や看護師に自社の製品を紹介すること。他にも、機器の仕様方法の説明、医師や看護師からの問い合わせ対応などを行います。

放射線技師は自身が機器を扱う側だったということもあり、画像診断装置や放射線治療装置などを扱う医療機器メーカーからの需要が高いんです。実際に使ってきた人間なら、その機器の特徴などをよく知っているはずですからね。

さらに、資格があることで「知識はバッチリ」と面接官に判断されます。

あなたが放射線技師として普段取り扱っているモダリティの担当者の求人に応募すれば、内定が得られる可能性がとても高いんですよ。

だから、放射線技師から転職する人が多いんです。

また、アプリケーションスペシャリストの転職市場における平均年収は400~500万円。管理職含め、5年以上勤続している人の平均年収は450~800万円です。

年間休日120日の求人も多く、病院ではないため夜勤もありません。

放射線技師の資格と経験を活かせる上に、放射線技師の悩みの多くを解決できる転職先としてオススメですよ。

治験関係の仕事

放射線技師の経験と資格を活かせば、治験コーディネーターと臨床開発モニターに転職できる可能性が高いです。

治験コーディネーターは治験を行う病院・クリニックで働き、病院の治験業務をサポートします。

臨床開発モニターは所属している企業で働き、治験施設の選定、治験のモニタリング、治験結果報告を行います。診療放射線技師は新薬というよりも、新しい医療機器の治験を担当する可能性が高いです。医療機器を扱う仕事をしていたため、その知識経験を活かすことを期待されているんでしょうね。

以上二つの治験業界の仕事に放射線技師が活かせるのは、「医師との付き合い方の心得」「カルテの判読経験」「画像診断の経験」です。

また、治験業界に転職した場合の初年度の平均年収は300~400万円となっています。

治験コーディネーターの場合は勤続2年でCRC認定資格を取得することができ、取得すると資格手当が毎月2~3万円上乗せされるんです。昇給率が高いため、より高い給料を得たいと思うのなら治験コーディネーターがおすすめですよ。

より多くの経験を活かしたいと思うのなら放射線技師として医療機器治験に関わる方が良いと思います。