職人や作業員は言う。「現場監督って何もしてないよな」と。確かに彼らからするとそうかもしれない。だけど、現場監督は人一倍働いている!

現場監督/施工管理の仕事は激務です。作業員や職人が帰宅したとしても、現場監督は帰れません。現場に出る以外にたくさん仕事があり、現場に出る間はそれが全く進まない。だから現場の作業が終わった後に仕事をしないといけないんですよね。

ただ、そんな苦労は職人や作業員には伝わらないことが多い。

圧倒的徒労感に襲われ、なんだか辞めたいなと思い始めるのも無理はありません。

現場監督/施工管理の仕事に就いているは、みんな同じ悩みを抱えているんです。その悩みを知れば楽になるかもしれないし、辞める決心がつくかもしれませんよ。

このページでは、ブラック企業からの脱出&転職を成功させた筆者が現場監督/施工管理のよくある悩みを分析しつつ、おすすめの転職先や転職活動のポイントなどを考察しています。

ぜひ、参考にしてみて下さい!

「現場監督/施工管理を辞めたい理由」を調査!特に多かったのは…

激務!給料と仕事量のバランスが崩壊

現場監督/施工管理は現場に出て管理をすることだけが仕事ではなく、その後も仕事がたんまりとあります。

業種にもよりますが、図面作成や書類作成その他もろもろの雑務が待っているんです。忙しいときには家に帰ることができず、現場のプレハブ事務所で夜を過ごすこともありますよね。

夜のプレハブ小屋の冷え込みに、心身ともに凍えさせられます。

それだけではなく、人員が足りないときには現場仕事もやらないといけないこともあるんですよね。施工の進捗管理などをしながらも、自分自身で材料や道具を運んだりと職人や作業員の手伝いのような仕事もしなきゃいけない…。

自分の仕事と、それ以外の仕事をする。

そんなに激務なのに、周りからは何もしていないように見られることが多い。

それだけでも辛いのに、残業代が出ない会社が多いからもう大変! 現場監督としての責任やプレッシャーという精神的な重圧や辛い面があり、激務という身体的に辛い面もあるにも関わらず、残業代は出ない。

給料は月給40万円前後で安くはないが、労働時間と内容の割には合いません。

そんな状況で心身共に追い込まれて、「もう辞めてやる!!」と半ばヤケになって辞める人が多いです。

人間関係のストレスが半端ない

現場監督は、さまざまな職人や作業員と関わっています。

危険な仕事が多いということもあってか、職人や作業員の口調はとても丁寧とは言えません。というか、正直とても荒いですよね。「何してるんだボケ!」などといった暴言が日常的に飛び交うのが、現場というものです。

このような荒い言葉が飛び交う現場において、現場監督は職人や作業員たちと上手く付き合わないといけません。彼らは決して悪人ではないのでコミュニケーションを取ることはできますが、職人や作業員と現場監督の間には温度差がある傾向があります。

その温度差から、人間関係がうまくいかないことが多いんですよ。

管理している側の人間と、実際に作業を進める側の人間という違いが両者にはありますからね。現場監督は淡々と冷静沈着にいられたとしても、職人や作業員は常にピリピリしています。緊張感を持たないと、危険だからです。

そして、ピリピリしていると、冷静な人にイライラしてきます。

冷静で落ち着いているだけなのに、のん気なように見えるんです。車を運転しているとき、路側帯を走る自転車や、横断歩道を歩く歩行者に対して少しイライラすることがありませんか? それと似たような現象が、彼らに起きているんです。

だから、両者の間に温度差が生じて、人間関係がうまくいかなくなる

それは仕方がないことで、その温度差を知った上で上手く付き合うのが現場監督の仕事

ただ、上手く付き合うことができないと現場は地獄になります。自分に対するヘイトが溜まった現場で仕事をするというのは、四面楚歌で落ち着かないですからね…。そうやって現場監督はストレスを溜めて、辞めていくわけです。

現場監督/施工管理を辞めたいと思ったら最初に考えるべきこと

現場監督/施工管理に就いている人が仕事を辞める理由は、激務な割に給料が低いと感じることやサービス残業が多いからか、人間関係がうまくいかないからです。

他にも細々とした不満があるでしょうが、大きな理由は仕事と給料のバランスと、人間関係の二種類。

辞めるとしたら、こういった不満を解消できる仕事を探すことになります。

ただ、その前に考えて欲しいことがあるんです。

建設業界自体を辞める? 辞めない?

現場監督/施工管理を辞めて、大手ゼネコンやスーパーゼネコンに転職するという手も無くはありません。

待遇の不満が大きい人なら、大手ゼネコンに転職することで待遇を良くすることもできます。年収1000万円も夢ではないでしょう。

高い給料を得ていれば、仕事が忙しくてもやっていけるという人にはオススメです。

簡単では、ないですけどね。

また、宅建の資格を取ってから転職をするというのもアリですよ。

国家資格で、この資格は大きな権限を持っています。簡単ではありませんが、門戸は広いです。この資格を取得すれば、転職先の選択肢は圧倒的に広がります。たとえば、銀行にだって転職できる可能性が出てくるんです。

建設業界を辞めずに転職するなら、ゼネコンやスーパーゼネコンを目指すか、宅建を取るか、どちらかにチャレンジすることをオススメします。

何も挑戦せず、今のままこの業界にいても、月給40万円程度で使い潰されるのがオチです。

挑戦無しに待遇アップは無理。異業種に転職するとサービス残業や人間関係の不満は解消できるけれど、給料は確実に下がる。キャリアを一旦ゼロにするわけだから、それくらいは当然。異業種転職で待遇も良いという、甘い話なんてそうそうありません。

建設関係なら、挑戦をすれば待遇アップも人間関係の不満解消も可能かもしれない。

僕としてはキャリアを活かしてゼネコンや宅建に挑戦することも、異業種転職に挑戦することも、オススメです。ただ、今後の人生に深く関わる選択ですから、真剣に悩んでください。

この選択肢によって、今後のキャリアプランが変わりますよ。

現場監督/施工管理に向いてる人と向いてない人

僕が考える現場監督/施工管理に向いてる人は、こういう人です。

  • コミュニケーションが上手な人
  • リーダーシップをとるのが上手な人
  • 計画性が高い人
  • 危機管理意識が高い人

逆に、向いてない人はこういう人。

  • 指示待ち人間
  • 人付き合いにストレスを感じやすい人
  • 合理的な計画を立てるのが苦手な人
  • 危機管理能力に乏しい人

現場監督/施工管理は人をまとめる仕事だから、当然コミュニケーションが必要です。様々な仕事をする人たちとの間を取り持ち、円滑に仕事を進めないといけません。空気を読むことと、人が何を求めているかを察しているのかを読み取ることが大事です。

それが出来ないのが、施工管理に向いてない人と言えます。

人付き合いにストレスを感じやすいというのも、そうですね。

あとは自分から動けない人、計画性のない人、危機管理能力に乏しい人も向いていません。施工管理の仕事は、人と計画と安全を管理する仕事なのだから。

ただでさえ激務できつい仕事なんだから、向いてない人の特徴に当てはまるなら、本当に辞めたほうがいいと思います。悔しい思いをしている人も多いかもしれないけど、無理して続けてもうつ病になるだけです。

転職しましょう。

現場監督/施工管理から異業種に転職 ~どんな転職先を選ぶべき?~

この重要な選択肢で「異業種転職」の道を選んだのなら、考えるべきは「どんな仕事をするか」です。

現場監督から転職しやすい仕事は何か、その中で自分の不満を解消できる仕事はあるのかを探りましょう。そのために最初にすべきなのは、現場監督の仕事をして学んできたことを振り返ることです。

あなたは、何を学び、身に着けましたか?

中間管理職的な、管理能力。失敗をカバーする、対処力。物事を順序良く進めるために必要な、段取り力。

現場監督/施工管理の仕事をしていれば、以上のようなスキルが身についているはずです。

その他、あなた自身の経験を見れば、あなたが身に着けたスキルは明らかになります。現場監督としてだけでなく、あなたの人生で身に着けたスキルもあるでしょう。

ただ、それらは自分ではなかなか見ることができません。

そういうときのためにあるのが、転職エージェントです。キャリアコンサルタントという転職のプロに、自分自身の人生や経歴を語りましょう。

そして、「自分にはどんな力があるか、どんな仕事ができそうか」と相談してみてください。

そうしてスキルの洗い出しができたら、そのスキルを使ってどんな仕事ができるかを考えるんです。

転職エージェントが出してくれる解答と、自分が導き出した答えを照らし合わせ、自分が最適だと思う仕事を希望職種として転職をしましょう。

そうは言っても、どんな仕事が転職しやすいのかを知らないと、考えづらいですよね。そこで、僕がおすすめしたい現場監督/施工管理からの転職先候補を紹介します。

  • 営業職
  • 製造業の品質管理や購買の仕事

僕自身、営業マンとして働いているということもあってよく分かるんですが、一番オススメなのは、営業です。営業の仕事は段取り命で、管理能力も問われます。

職人や作業員と付き合う上で培うコミュニケーション能力も役立ちますし、案外共通点が多いんですよ。転職ハードルも低めですしね。

ただ、これはあくまでも現場監督/施工管理の仕事の傾向をもとに考えたオススメ転職先です。

二種類しかオススメを挙げていないのは、自分自身のことを考えてもらうためです。僕はあなた自身を知らないから、一概にしか言えない。

一概に考えたオススメ職種をたくさん紹介して、それを受け取ってもらうだけでは、意味がないんです。

自分の人生を決められるのは、いつも自分だけ。

自分がやると決めたからやる、自分がやらないと決めたからやらない。ここぞというときの選択を誰かに委ねることはせず、自分自身で最適解を見つけ出しましょう。

現場管理として色々試行錯誤してきた人には、それができるはずです。