勤続年数が長くなって、仕事や会社のことを深く理解してくればくるほどに「辞めたい」と思う原因とタイミングが多くなるものです。理解しているからこそ仕事はマンネリ化していくだろうし、会社の嫌な部分も目に付くだろうから。

入社7年目にして「辞めたい」と感じるのは、理解がある故です。

仕事や職場のことを理解しないままの転職を考えるのは危険ですが、理解しているのなら転職を考えても良いでしょう。

今の「辞めたい」という気持ちを抑え込んで、転職を先延ばしにする意味はありません。考えるべきは「今」であり、行動すべきもまた「今」ですよ。

ただ、転職を成功させるためには「三つのこと」を常に頭に置いておく必要があります――。

周囲に期待してはいけない

7年目になって転職を思い立ったという人もいると思いますが、実際はこれまでも何度か考えてきたという人のほうが多いのではないでしょうか。

新人時代は「とりあえず3年働かないとな」と先送りにし、4年目や5年目には「5・6年経てば状況が何か変わるかもしれない」と先送りにし、今に至る。辞めたい気持ちを持ちながら転職に踏み出せなかった人に共通しているのは、恐らくこれでしょう。

「自分以外の誰か・何かに期待している」

もう少し経てば職場環境が変わるかもしれないとか、給与も改善されるかもしれないとか…そういった期待は捨てましょう。既にわかっているはずです。今の会社に勤めていては何も変わらないことや、今の仕事を続けていては何にもならないことが。

期待は自分自身の行動に対して抱きましょう。

転職をすることで状況が変わるだろう、給与交渉をすることで状況が変わるだろう、と。期待すべき対象は、常に自分自身であり、他者ではありません。自分以外の何かに変な期待を寄せるだけ、無駄です。

他者や周囲に期待していると、自然と受動的になります。それで自分の望む仕事ができるわけがありませんし、自分の望む待遇が得られるわけもありません。自分から能動的に動き、掴み取らないとダメなんです。自分への期待は、そのためにある。

転職に関して考える際、常にその考えを持ちましょう。

転職で大事なのは自己分析

転職を成功させるための「三つのこと」のうち、ひとつは「他者ではなく自分に期待すること」です。そして、残り二つは「自分を見て自分を知る」ということ。企業に自分の良さを分かってもらうことが、転職活動の本懐なわけですから、自分を知らないと始まりません。

言わば自分を商品として自分で売り込む営業活動が、転職活動なわけです。

客観的に商品の良さを知るために、自分自身を客観的に見つめなおす必要があります。

自分を客観的に見つめなおす方法はいくつかありますが、個人的にオススメなのが「褒められたことリスト」を作成することです。悲観的な内容に関しては自分自身で際限なく挙げることができるけど、自分の良さやスキルなどポジティブな内容に関しては自分では挙げられないという人が多いと思います。

日本人の悲しき気質ですね。

自分自身に対して良い評価をしようとすると、どうしても謙遜と卑下が入って正当な評価をすることができません。

だから、「褒められたことリスト」を作成することがオススメなんですよ。誰かに褒められた内容を思い出して記載してください。新しく褒められたことがあれば、それも逐一記録しましょう。

そのリストが「自分自身のセールスポイント」のリストになります。

また、このリストの良いところはそのままセールスポイントとして使えるだけじゃないんですよ。リストに「誰にどんな場面で褒められたか」を記載すれば、そのまま面接の際に話すエピソードとしても使えるんです。

まさに一石二鳥! 自己分析をしながら武器を蓄えることができるというわけですね。

自己分析をもう少し深く行いたいのであれば、転職エージェントを利用するのも手です。自分のことをよく知らない人間に対し、自分の経験などを告げることで第一印象的な客観的評価を受けることができます。

褒められたリストとそれを照らし合わせることで、より自分自身を客観的に把握しやすくなるでしょう。

結論:全ては自分を軸として考える

転職において大事なのは、自分を見て自分を知り自分に期待することだと語ってきました。転職エージェントを利用するなど他人の力を頼ったとしても、結局最後は「自分自身」なんです。

自分の人生、道を決めるのは常に自分。

ここまで「自分を軸にしよう」というようなことを語ってきても、まだ「会社がこうだから」「仕事がこうだから」と考えている人はいませんか? そうして転職先を選ぶ際にも「今の仕事がこうだから、次の仕事は」と仕事や会社を軸として考えてしまっていませんか?

大切なのは「自分がどうしたいか」ですよ。

転職先を選ぶ際にも「この仕事が面白そうだから」とか「年収アップしたいから」とか、自分の意志の赴く仕事や会社を選んでください。転職活動における全てのことは、自分を軸として考えるんです。

仕事や会社を軸として転職をした場合、転職成功しても後悔する人が多いように僕は思います。ネットの掲示板やブログなどを見ていると、本当にそうです。「会社が何々してくれなかった」とか「会社がこうだから自分はこうした」とか語ってるんですよ。

反対に、自分を軸として転職をした場合は、失敗しない限り後悔しません。

「自分で考えて、決めたこと」だから。

失敗したら「自分のここがダメだった」と後悔することはありますが、皆さんが失敗しないために「自分を知り自分を見て、自分に期待する」ということについて僕は語ってきたわけです。

自己分析が出来ていて、自分で決めた道に自分の意志で進むのであれば転職は成功します。