ナチュラルボーン・ブラック企業。

ベンチャー企業全体がブラック企業という暴論を述べるつもりはありませんが、ベンチャー企業はブラック企業になりやすいんです。毎日残業三昧で更に残業代が出ないのは当たり前…。

どうしてベンチャー企業はブラック化しやすいのか? 残業代が出ないベンチャーで働く労働者はどうすればいいのか?

今回は、そんなお話です。

ベンチャー企業がブラック化しやすい理由

ベンチャー企業は誕生してまだ間もない企業です。ベンチャーは革新的なサービスや商品を展開する企業という意味として使われることもありますが、新興企業の意味としても使われることがあります。

どのみち「新しい企業」なわけですよ。

新しいサービスや企業を創業するときには、創業メンバーはとても苦労します。毎日の長時間労働は当たりまえで、残業代なんて出す余裕がまだないから出ない。それでも「創業」という目標があるから頑張れたわけです。

「自分のやりたいことをしている」「努力すれば報われる」

そういった信念を持って、創業当時のメンバーは働いています。

だからこそ、新入社員にも同じような働き方を求めがちになるんです。創業当時のメンバーが多数残っていて当時の雰囲気や熱気がまだ冷めやらず、新入社員にも同じ空気感を要求する。

サービス残業が積み重なりますが、当人たちには何も悪気がありません。ベンチャー企業が陥りやすい現象なんですよ。

それが、ナチュラルボーン・ブラック企業なんだ!!

受け入れるべきか?

創業当時のメンバーが当時と同じ熱量を新入社員に求めるのは、仕方がないことだと思います。自分たちが会社の成長を一心に願って努力してきたのだという自信と誇りがあるからこそ、新入社員との温度差を敏感に感じ取ってしまうんです。

その温度差を埋めようとした結果、自分たちと同じように努力することを強いるわけだ。

ただ、新入社員に創業当時と同じ熱量を求めるのには無理がありますよね。創業当時の苦労を知らないということもそうですが、根本的に創業当時とは違っている点がひとつあるんです。

「上司の存在」

創業当時は縦の人間関係なんて無くて皆が「自分の好きなことをして働いた」わけです。各々が好きなことをしていたから、長時間労働でも給料が低くても「道半ば」と思って頑張ってこれた。

しかし、新入社員には上司がいます。既にある程度完成された会社という枠組みの中に、自分を管理する人間がいる状況で同じように高いモチベーションを持って働けるか? 無理ですよね。

だから、無理をして受け入れる必要はありません。

残業代が出ないのは、たとえそれがナチュラルボーン・ブラック企業だろうと意図的だろうと関係なく悪だ。

受け入れる必要はないというか、受け入れない方が自分のためであり社会のためになると思います。

ひとり一人が「サービス残業ダメ、絶対」と唱えて行動することによって、世の中のナチュラルボーン・ブラック企業は自分たちの体制がブラック化していることに気づくんです。「新入社員が辞めていくぞ?」と疑問に思わないと、その会社は何も変わらない。

自分のため、そして会社のためにも転職したほうが良いのではないでしょうか。

ベンチャーにこだわるのはダメ?

僕は思うんですよ。

ベンチャー企業は「低賃金で重労働をしてでも、この仕事がしたいという情熱や身に着けたい能力がある人にしかオススメできない」と。

新しい事業を行うには、それ相応の労力と覚悟が必要です。創業当時のメンバーは「創業して成功させる」という覚悟が備わっていました。ただ、社員たちにはそれがありません。

新しく入った社員たちの覚悟とは何で補えばいいか?

「絶対にこの仕事がしたい!」「この会社で身に着けたいものがある!」

そういう目的意識を「覚悟」として持っておかないと、ベンチャー企業の体制には耐えられないでしょう。給料が低いことだったり、サービス残業だったり何かしら大きな不満が出て辞めたいと思うはずです。

だから、そういった覚悟がないのならベンチャー企業にこだわってはいけません。

ベンチャー企業以外で、転職先を考えましょう。

再びベンチャーへの転職を目指すなら?

再びベンチャー企業に就職したいと思うのなら、職場選びの際に気を付けたいポイントがいくつかあります。

こんな場合は注意? 避けたいベンチャー企業の特徴

  • あまりに高い年収を提示している
  • 経験が身につかない仕事
  • 大量採用を行っている
  • 社長と価値観が合わない

長時間労働させていることを自覚している「ナチュラルボーン」ではないブラックベンチャーは、労働者を釣るための餌として高い年収を提示してきます。これは残業代を含む給料ですが、労働時間で割って計算すると実は損をしているという場合が多いです。

また、経験が身に付きやすいのがベンチャー企業のメリットなのに経験が身につかない仕事内容だと、ダメですよね。どういう仕事を任せてもらえるのか、社員の裁量はどれくらいなのかを事前に確認しましょう。

大量採用をしているというのも危ない傾向です。少し考えてみたらわかると思います。ベンチャー企業にそんな余裕が無いことが。

大量採用をして「激務についてこれた人だけ残す」という振るい落としを行っている場合が多いです。

最後の「社長との価値観が合わないこと」ですが、これが案外大事なんですよ。ベンチャー企業は社長との距離感がとても近く、社長と価値観が合わないとそれだけで職場が地獄になります。それに、ベンチャーの経営方針は社長の価値観がもろに反映されがちですからね。

ベンチャーに転職する/しないに関わらず重要なこと

ベンチャー企業に就職するなら気を付けたいポイントをいくつか挙げましたが、避けたい職場の特徴を出来るだけ確実に避ける方法がなければ、アドバイスとして成り立ちませんよね。

百パーセント確実という方法はありませんが、比較的確実性が高い方法があります。

転職エージェントに頼ること、です。

転職エージェントに頼れば、その企業がどういった特徴を持っているかがわかります。こういう職場は避けたいと事前に伝えておくことで、紹介される求人にそれが反映される。最初から伝えるのではなく、紹介された求人ごとに質問して特徴を把握することもできる。

避けたい職場の特徴を自分なりに避けることができるんです。

ベンチャー企業に転職するなら、必須のツールと言えます。あとは「フェイスブック」も使うと便利ですよ。社長の価値観や職場の雰囲気を知るツールとして、これ以上最適なものはなかなか無いと思います。

職場の待遇面での実態は転職エージェントで把握し、雰囲気や価値観はフェイスブックで把握する。

これで、ブラックベンチャーは避けられるでしょう。

ベンチャー企業に転職しない場合でも、自分の希望条件にピッタリの求人を見つけやすいので転職エージェントはオススメです。

ナチュラルボーン・ブラック企業から脱出し、ホワイトな職場で自分を活かしながら働きましょう!

ベンチャー企業に勤めるなら、覚悟を持て!