転職した方がいい人もいれば、しない方がいい人もいる。

僕は毎回「転職しようぜ!」と書いていますが、そんな僕でも「この人は転職しない方がいいなあ」と思うような人がいます。何も考えずに転職していては失敗するし、理由や状況によっては思いとどまったほうがいいということもあるんです。

転職を考え始めたそこのあなた、もしかしたら、転職しない方がいいかもしれませんよ?

努力をしない人

最初から「努力をしない人」という怒られそうな見出しで少し恐縮しますが、努力をしない人は転職をしない方がいいです。

現状の不満を言うだけ言って、「お前はそれを変えようと努力したのか」と言われると逃げるような人が、ここで言う「努力をしない人」。

たとえば、「給料が不満だ」と言う割りには実績が上がっていないような人です。ちゃんとした実績があるのに給料がまったく上がらないという人は、転職すべきでしょう。

ただ、評価を上げる努力もせずにただ「給料が低い」と文句を垂れるだけの人は、転職しても給料が低いままになると僕は思います。

それどころか、給料がさらに低くなる可能性だってあるでしょうね。それより、今の職場で最大限の努力をすべきです。転職は、それからでも遅くないでしょう。

転職はある種の逃げだと、よく言われます。「逃げてもいい」と僕は言いますよ。ただ、逃げても良いのはこれまで十分頑張ってきた人だけです。

誰かに触発されただけの人

人の転職話を聞いて、それに触発されただけで「転職しよう」と考えた人は思いとどまった方がいいです。

転職して輝いている人を見たり、成功したという話を聞くと「僕も転職したら今より輝けるかなあ」と特に現状に不満を持っていなくとも高望みをしてしまいますよね。

でも、それは冷静さを欠いているだけです。

いわゆる、一時の感情というもんですよ。

他人の転職成功談を見て、他人の輝いている姿を見て憧れて興奮しているだけ。映画の中の主人公に自己投影したり、突き動かされるのと何も変わりがありません。

中学生がアニメキャラが大活躍しているのを見て、そのキャラクターの真似をするのとも似ていますね。

中二病と言われる行為ですが、他人の成功体験に触発されて真似をするだけでは、中二病と同じですよ。

現状に大きな不満があって、潜在的に転職を意識していて、その上で触発されたのなら転職しても良いでしょう。僕は人を「触発している」側の人間なので、そういう人に関しては強く「やめとけ」とは言えません。

ただ、一度冷静になって「どこに、どれほど大きな不満があるのか」と、「それは改善できないのか」を考えましょう。その上で、もっと真剣に転職という選択肢を検討してみてください。

転職はチャンスでもあり、リスクでもあるんだから。

やりがい転職は、やめておけ

今の仕事や会社に、やりがいを感じないから転職をするという人がいます。そんな人に、僕は言いたいんです。

「仕事にやりがいって、そんな大事?」

僕は「仕事にやりがいを求めるべきではない」と思っています。

人は「生きがい」が無ければ生きてはいけません。宗教を生きがいとすることで生きながらえている人がいるように、何か心の支え・信じる世界やものが無いと生きていけないほどに弱い生き物なんですよ。

社会人になると仕事をしている時間が圧倒的に長いために、仕事に生きがいを求めがちになります。それが「仕事のやりがい」というものです。

仕事が生きがいとなれば、生きることに全く苦を感じないでしょうから、合理的と言えば合理的かもしれません。

ただ、僕は「仕事のやりがい」なんて無いと思っています。

死ぬほどやりたい仕事をしている人でない限り、「その仕事じゃなくては得られないやりがい」なんて無いんです。

どんな仕事でも自信を持って働くことができれば、それがやりがいとなるでしょう。どんな仕事でも人に感謝されるし、社会の役に立っている。それが自信に繋がり、仕事が楽しくなる。

そう、仕事のやりがいは自信なんです。

仕事のやりがいは、自信を「生きがい」と錯覚して起こる現象。自分自身を信じることで、宗教における神様のような役割を、自分自身に担わせているだけに過ぎません。

そして、自信なんていうものは、どんな仕事でも、スキルを磨けばついてくるものです。やりがいを求めるということは、スキルを磨くと同義。

だから、やりがいが感じられないからと転職をしたところで、解決はしませんよ。

仕事にやりがいを感じないと思うのは、自信を持って仕事をしていないからです。

転職するよりも自信がつくように努力をして成績や評価を上げて給料をアップさせ、それを自分の趣味に還元するほうが、よっぽど「やりがい(生きがい)」を感じられます。

今が安定している人

安定的に自分自身の働きに見合った給料があって、生活が安定している人は転職を思いとどまった方がいいかもしれません。転職をして今より良くなる可能性よりも、今より悪くなるリスクのほうが大きいです。

転職をすると給料が上がると言われていますし、転職エージェントは給料アップ前提に求人紹介をします。

だから給料が上がる可能性が大きいと勘違いしがちですが、今現在十分な給与を安定的に貰うことができているなら、上がる可能性は極めて低いでしょう。

現状維持はあったとしても、上がることは無いかもしれません。

給料が上がる代わりに別の何かが悪くなるということも、あるでしょう。

それなら、転職する意味がありませんよね。安定している現状を投げ出して不安定な場所に身を置くことによって安心を得たり、快感や興奮・充実を感じるという人がいますが、安定を自分から放り出すことはやめたほうがいいです。

後悔しますよ。

これまで転職を思いとどまるべき人について語ってきましたが、僕が転職をオススメするのは正当な待遇を得られず、それを変えることもままならない人や精神的に追い詰められている人です。

正当な待遇を得ていたり、触発されただけだったり、努力をしていない人などにはオススメできません。

もう一度、自分の仕事と向き合ってみませんか?

無闇に転職をしたら、絶対に後悔するから。