スタートアップ企業には、大きな魅力と大きなリスクがあります。

新しいビジネスモデルに挑戦することには凄く意義があるし、やりがいもある。成功したときのリターンはとても大きいです。ほかの誰も行っていないことをやるというのは、もうそれだけで面白いじゃないですか。

しかし、スタートアップ企業への転職を考えるなら失敗して後悔しないよう、リスクを見つめないといけません。

リスクや失敗パターンをまとめたうえで、リスクを最小限に抑える方法を考えていきましょう。

スタートアップ企業に転職するリスクまとめ!

スタートアップ企業に転職する魅力とリスクは、表裏一体です。スタートアップ企業はそれだけハイリスクハイリターンのギャンブルであるということを、認識しないといけません。リスクを大きく分けて簡潔にまとめてみたので、まずはこれを見てみてください。

1.実力以上の仕事をすることになる

スタートアップ企業に転職すると、今の自分の実力・現状では絶対に挑戦できないような仕事に挑戦できるというメリットがあります。自分の仕事内容が全部、その会社・事業が成長できるかどうかということに直結するんですよね。

ただし、実力以上の仕事をするということにはデメリットもあります。

もしも、その仕事についていけなかったとしたら? 自分のせいで会社・事業の成長が停滞する事もありうるでしょう。そうなるとクビになる可能性もありますし、会社内での迫害を受ける可能性もあります。

自分の能力をしっかり把握しておきましょう。

2.成長しない限り同じ仕事をちまちまやり続けることになる

自分の仕事内容が会社や事業の成長に直結すると語りましたが、逆のこともあります。

会社や事業の成長が、自分の仕事内容・年収などに直結するんです。たとえば、会社や事業が急成長したとしたら年収もグーンッと上がるでしょう。企業が成長したことにより、会社のマネジメント・新規部署立ち上げなど面白い仕事に挑戦する機会も増えます。

ただし、成長できなかったとしたら…?

会社や事業の成長が実現しない場合も、もちろんあります。そうなると、同じ仕事をこじんまりをちまちまやり続けることになるのではないでしょうか。

最初は挑戦できたかもしれないけど成長できず安定した場合、最初の挑戦が「常態化」してルーティンになります。

魅力とリスクは、本当に表裏一体ですよねえ…。

3.生活が不安定になる

スタートアップ企業に転職した直後、給料が大幅ダウンすることが考えられます。特に大きな企業から自分の経験や能力を活かしてスタートアップに転職する場合、半減する可能性すらもあるでしょう。

福利厚生もまともに得られない可能性が高いです。

もちろん、短期間で急成長できるポテンシャルがスタートアップ企業にはあります。その場合は給料が一気に高くなったり、福利厚生が整備されたりすることも考えられるでしょう。

しかし、そうなったとしても一時は必ず生活が落ち込むことになります。低い給料で超激務という未来が確実に待っているということは、知っておかないといけません。

ここまで見てきた、スタートアップ企業へ転職するリスクをまとめると…まさに生活をかけたギャンブルということになるでしょう。

十分な貯金をしてから転職することが、大事です。

スタートアップ企業への転職で失敗するパターンは3通り

スタートアップ企業へ転職するリスクを紹介してきましたが、転職後に失敗して後悔することもあります。リスクを把握してさえいれば転職直後はみんな幸せ…じゃあ失敗するのはどんなパターンか? それはこの3通りです。

1.実力アップを狙ったが、仕事についていけなかった

自分の実力・経験以上の仕事をするということで、実力アップを狙う人もいます。僕が思うに、実力アップすることができなければスタートアップ企業では生きていけないんですよね。挑戦することで確実に実力を上げることができれば、幸せになれます。

しかし、挑戦した仕事内容についていけなかったとなるとどうでしょう。

完全に不幸しか待っていません。人よりも成果が低くなり、時間もかかり、連日泊まり込みなのに高い成果を挙げられないという未来が目に見えています。結果、追放されてしまうかもしれません。

このパターンは、自分の能力・経験とスタートアップ企業が求めるそれらとが、あまりにかけ離れ過ぎていたために起きるものです。

自分の能力を冷静に分析して、スタートアップ企業に挑戦して生き残れるかどうかを考えましょう。挑戦というのはギャンブル要素を含むものの、勝てる確率が高いから挑戦と言うんだ。

勝てる確率が低いのは、無謀でしかない。

2.企業の成長スピードについていけなかった

スタートアップ企業は、短期間で急成長する可能性が高いです。全く新しいビジネスモデルを取り扱うということから、むしろ短期間で急成長できないなら生き残れませんよね。最近はバズるという言葉が流行りましたが、スタートアップはバズらないといけないんだ!

その急成長に、ついていけなかったという失敗パターンが考えられます。

成長スピードが早い会社は、社員にもそれを求めるんです。事業が成長すると忙しくなるし、どんどん新しいことを任されるし…。

そうして後悔する暇さえなく潰れてしまう人もいます。

3.役職がインフレを起こす

スタートアップ企業にありがちなパターンです。

創業して間もなくとりあえず役職を付けなければならないという使命感からか、社員にとりあえず肩書を与えることがよくあります。企業という体裁をより早く整えるためだと思うんだけど、これが失敗に繋がりやすいんです。

求人には「幹部候補」と書いて、転職後はあなたに何かしらの肩書を与えるでしょう。

しかし、実態が伴わない可能性が非常に高いし、自分の実力に見合わないほど高い肩書を与えられる可能性も同じくらい高いんです。

そうなるとどうなるか? 降格人事を行う必要が出てきます。

「とりあえず彼をこの役職にしたけど、あいつにその素質無かったじゃないか」と。

ただ、降格人事は非常にやりにくい! 特にスタートアップは社員一丸となってみんなで形を作ってきた会社ですよね。

必ず、降格人事に関してグダグダと揉めてしまいます。

そこで大きく躓いてしまった結果、組織としての体制がグダグダになってしまい、事業そのものも上手く回らなくなるのではないでしょうか。

面接時に「あなたに役職をつける」などと軽々しく言うような企業は、ダメということです。絶対に失敗するし、絶対に後悔します。

失敗や後悔をしないためには? 転職対策を考えてみた

リスクをなるべく最小限に抑えたり、失敗パターンに陥ることを回避したりするためには、これから語る2つの方法がとても重要になります。たった2つだけが、超重要なんです。スタートアップ企業への転職対策を、それぞれ簡単に紹介しましょう。

1.面接のときには相手と議論を交わそう

求人先企業が抱えている課題とは何かを質問し、その改善のために何が出来るかを議論しましょう。

面接における議論というのは、通常企業側からしかけるものですよね。そこを敢えてこちらから仕掛けることにより、企業を見極めるんです。スタートアップは創業者自ら面接という場合が多いので、この議論の結果によって企業の成長性・価値観などが丸ッとわかります。

議論に対して企業側がうまく対応できなかった場合、ビジョンが曖昧だったり、課題把握が出来ていなかったりするということの証明になりますよね。

また、自分がその企業の仕事や成長についていけるかどうかを判断する材料にもなるんです。自分が議論に詰まると、自分がまだ挑戦するには早いということがわかりますから。

2.分析がものをいう

結局のところ、自己分析が大事です。

自分の能力がスタートアップ企業での仕事に挑戦できる程度のものなのか、自分が社会のどんな課題を解決したいのか、どんなビジョンがあるのか…。能力的なものから、自分の考えや意思的なものまで全部分析しておきましょう。

スタートアップ転職で失敗しないためには、「解決したい課題の一致」「やりたいことの一致」「ビジョンの共感」「挑戦しうる能力」が必要不可欠です。

分析をした上で面接の際に議論をしかける。

また、自己分析と企業とのマッチングのための転職エージェントを頼ることも大事だと僕は思います。

リスクと失敗パターンさえ把握していれば、あとはたったそれだけ。

それだけしっかりできるなら、挑戦してみよう。