消費者金融業。なんだか肩身が狭くて辞めたいと思ったことありませんか?

知り合いが消費者金融会社に勤めているんですが、「銀行も保険も金融なのに、どうして消費者金融なの?」と親に詰められていました。「よりによって」という言葉を付けて。

生活や消費のためにお金を貸すという仕事は社会に必要だとは思うんだけどねえ。

頭ではわかっていても世間から風当たりがきついのが、消費者金融。

だから、彼は以前、消費者金融業を辞めたいと言っていました。その知人の話を含め、消費者金融業からの転職先について考えてみたいと思います。

仕事に誇りを持てない…という深刻な問題

知り合いが消費者金融会社に就職したのは、他の金融系がダメだったからです。「銀行も保険も金融なのに」という親の言葉がかえって彼を追い詰め、頑なに消費者金融業の道に進ませてしまう形になりました。

そうして就職したけど、彼は自分の仕事に誇りが持てなかったんです。

金融業界は、誰かにお金を貸すことによって会社や個人の経済活動が盛んになって、経済に大きく貢献しています。銀行が企業に融資することでお金が回り、その会社が立派になれば自分の実績にもなり、社会貢献にもなるという自分の利益と社会の利益がある程度結びつく仕事なんですよね。

だから、誇りを持っている人は結構います。「つらい」「しんどい」と思いながらも、ね。

ただ、消費者金融を利用する人の多くは、生活費や遊ぶお金が欲しいという人です。

銀行は新たな企業の誕生に貢献したり、新しい商品の誕生に貢献したり「何かが生まれる生産性のある仕事」と言えるでしょう。だけど、消費者金融からは何も生まれないんですよね。

生活費や遊ぶ金を貸して、利息を付けて利益をとる。その利ざやが消費者金融会社に入ってくるのみという、言ってしまえば「なんだかコスイ商売」なわけで…。

誇りが持てないというのは、「仕事の意味」を考えてしまった末に行き着く結論だと思うんですよ。入社してから何年か経つと、仕事の意味を考え始める人が多い。真面目な人ほど、「この仕事の意味は? 意義は?」と考えてしまいます。

僕の知り合いもそうだったから、「この仕事に意義なんてない」という結論に至って、「誇りが持てない、辞めたい」と思うようになったんでしょうね。

僕はある程度仕事を割り切れる人間だけど、そうじゃない人によっては「誇り」というのはものすごく根深い問題になります。なんだかんだ言って、誰もが誰かに認められたいと思うものだからね。人から認められるどころか忌避されることもある仕事を続けて平気な人は、そんなに多くはないでしょう。

ただし、経済的な意義は無くても、福祉的な意味はあると僕は思います。そこだけは、フォローさせてください。

知人が愚痴った内容を箇条書き! これが消費者金融業を辞めたい人の本音

  • ノルマがキツイ
  • 意味不明な電話をかけなきゃいけないのがつらい
  • 金が絡んだ人は怖い

消費者金融、ノルマがキツいイメージはあまりなかったんですが、そうなんですねえ。

ノルマを達成するために、ひたすら電話の前に座って電話をかけまくる! 右手には受話器、左手には顧客台帳。目はひたすらにパソコンを見つめ、声は上っ面の言葉を並べまくる。「限界額引き上げ電話」とか、「違う商品の紹介」とかねえ。

たとえば、通常コースで借りている人に「個人事業用のコース」を紹介するということがあります。「こちらのほうが、限度額が高くなります」とね。結局は限度額を引き上げてもっと借りてもらいたいという意図なわけです。

顧客を苦しめることになるけれど、それが自分の利益に繋がるのだから、やらなきゃいけない…。

また、電話と言えば在籍確認なども苦痛という話を聞きます。

消費者金融とバレないために、「○○(顧客)さんの知人ですが」などと言わないといけないんですよね。知人は「意味不明」と言っていました。確かにそうだ。普通は、「会社名の○○ですけど」と名乗るものですから。

あとは、金が絡むと人は変わるということでしょうね。

顧客との対人関係ストレスと言えるかもしれないけど、それが別の業種とはかなり独特。たとえば、金が無くて返済する余裕が無い人に督促電話をしても、「電話に出ない」「金無いから返さねえんだよ! と逆切れする」などのトラブルがあります。特に、逆切れした人は本当に怖い。

そういうストレスが大きくなって、辞めたいと思うんだねえ…。

消費者金融、辞めたいなら転職先はどんな仕事がいい?

消費者金融から転職したなら、消費者金融業の魅力をとって転職するか、不満を解消するために転職するかをまず考えましょう。

消費者金融業の魅力というのは、「給料が結構いい」ということですよね。ノルマがある代わりに、顧客の面倒をしっかりみて金を回収して、ノルマを追っていれば給料は上がります。そこが魅力なんだけど、問題なのは「消費者金融会社」ということ。

だったら、保険代理店はどう?

保険代理店には、対面販売窓口があります。

電話をかける営業とは違って、営業のスタイルが「待ちのスタイル」に変わるから、仕事はそれほどキツくなりません。来店した顧客は確実にものにしなきゃいけないけど、消費者金融会社で鍛えられたビジネスマナーや営業力が活かせると思います。

来店した顧客さえものにしていれば結構稼げる仕事だし、何よりも消費者金融と違って、客に感謝されることがある。やりがいも誇りも持てますよ。

また、「お金」から完全に離れて別の業界で営業職として活躍するという手もあります。

たくさん稼ぐよりも「ノルマが少ない仕事がしたい」というのなら、ルート営業や事務職がオススメ!

個人的に一番オススメしたい転職先は、保険代理店の対面販売窓口か、その他の業界の営業職ですけどね。とにかく、自分にとって何が大事なのかを考えて、転職先を選びましょう! 誇りか、お金が絡む仕事をすることか、ノルマが無いことか? どちらにしろ、辞めたいのなら、辞めたらいいと思います。

辞めて周囲から喜ばれることはあっても、反対されることはないでしょうしね、悲しいことに。