内部監査の仕事は経営にかなり近く、「高い地位にのぼりたい」という人にとってはかなり惹かれる仕事だと思います。

内部監査の仕事は未経験だとしても転職してみたい…。そんな人にまず朗報です。内部監査の仕事に就くのにあたり大事なのは経験ではなく、適性! 難しい仕事だからこそ経験に縛られずに適性ある人を中途採用でも積極的に受け入れているんです。

そんな内部監査の仕事への転職を考えるときに知っておくべき情報を、紹介しましょう。

内部監査の仕事内容

内部監査とは、業務における不正の防止や効率化を担う組織機能のことである! 内部監査部門とは経営者直下部隊…当然精鋭であることが求められる。そんな企業の健全化に向けて日々努力する内部監査の仕事内容を、詳しく紐解いてみました。

1.内部監査の過程と流れ

内部監査は、予備調査から始まります。

経営環境の分析・組織体制等の確認など…。まあ簡単に言えば「監査するための準備」ですね。

予備調査が終われば、今度は監査計画を作ります。基本的には「5W1H」に基づいて計画を立案するんです。ここで言うところの5W1Hに特別な意味はなく、誰もが学校で習っただろう「Who・When・Where・What・Why・How」の5W1Hとなります。

ここで監査方針と目標を決めて、どのように監査を行うのか、どこに重点を置くのかを策定するんです。それを計画書としてまとめます。

ここまでの作業が終われば、いよいよ監査実施!

監査対象となる現場に行き、規定事項などの明文化と周知が進んでいるか、また実際その通りの組織運用が行われているかなどを見るわけです。

監査対象となる部門の仕事に対する興味と理解が、ここで必要になります。興味と理解が無ければ監査対象の人たちに適切な質問ができませんからね。

監査が終われば監査結果の報告書を作ります。

報告書の目的はまず、経営層に報告すること。次に監査対象となった部門に結果を報告することです。実際の監査の目的や基準などから改善の要求などを記載します。

ここで終わり…ではありません。

「改善してくださいねー」と言って放置ではあまり意味がありませんよね。実際に改善活動を行うべく、監査対象部署の改善活動をフォローします。コンサルティング的なことをするということです。

「こうしたら改善できるのでは?」ということを積極的に提案し、その部署の人間と協力して改善に導きます。

フォローアップが完了すればその結果をまたまとめて、再改善点があるかどうか考え、対応する。

作業量はかなり多いものの段階的に仕事が進んで行くため、厳しいマルチタスクになるようなことはありません。目の前にある仕事をコツコツと着実に進めていく仕事と言えるでしょう。

2.内部監査の年収

内部監査は法律上、大会社とされる企業には必ず必要な部署です。それも経営陣直下部隊ということもありますし、役割の大きさもあるためか、年収の基準は高めとなっています。

内部監査は平均年収ですら、500~600万円はあるんです。

ベテランの人にもなると年収1000万円以上を安定的に得ている人も、少なくはありません。それだけ地位が高ければ難易度も高い仕事なんですよね。長く続けている人ほど、国家資格をいくつも持っています。

学び続けなければならない仕事ということではないでしょうか。

内部監査への転職において知っておくべきこと

内部監査の仕事内容と年収を詳しく見る中で、内部監査に求められる役割と期待される働きが見えてきたと思います。それを知ったうえでなお転職に興味があるなら、少なくともあと2点は知っておいた方が良いことがあるんです。

1.適正年齢があると考えられている

内部監査への転職には、適正年齢があります。

普通は未経験転職をするときは「若いほうがいい」ものなんですが、内部監査の場合はむしろ逆なんですよ。

内部監査の求人を見ていると「未経験OK」としても、40代以上の方歓迎と逆に高い年齢を求めていることが伝わってきます。これは「内部監査の仕事には豊富な人生経験と、社会人としての長いキャリアが必要」と考えられているからでしょう。

若くても30代後半という感じですね。

逆に言えば仕事内容が違うとしても、これまでの仕事でキャリアをしっかり積んできた人は未経験でも内部監査の転職に有利ということになります。

内部監査をキャリアパスの一部として見ている人も多いです。

また、内部監査からのキャリアパスというと…経営部門や経営幹部に行く人が多いですよ。経営陣直下の部署を経験してから経営に食い込むというのは、かなり自然な流れですよね。ゆくゆくは経営に…! という人は内部監査を一度経験しておくと良いと思います。

2.内部監査に関する資格

CIA(公認内部監査人)とQIA(内部監査士)。

CIAは、内部監査人として高い能力を持っていることの証明となる国際的な資格です。

この資格を取得することにより、内部監査の知識全般と幅の広いビジネス知識が得られます。内部監査の仕事に就く前に取得したり、転職後すぐに取得したりするのが基本の資格です。

この資格を取得する意思がなければ、面接には合格できませんよ。

受験条件は4年制大学を卒業していることと、誰かからの推薦。そのためか、転職後に上司による推薦を行い受験するケースが多いです。

QIAは、日本内部監査協会主催の内部監査士認定講習会を修了すれば取得できる資格。CIAのようにガッチリとした資格というよりも、単なる称号に近いですね。

受講するためには、「内部監査業務に携わっていること」または「大学や専門学校で、会計学・商学・経営学・経済学・情報工学のうちいずれかを学んだこと」という条件を満たす必要があります。

教育要件を満たす人なら、転職前に受講しておくことが可能です。

QIAの資格取得くらいは転職前にしておくと、かなり有利になりますよ。

まずは相談からはじめよう!

内部監査の仕事に就くのに必要なのは、適正を示すことです。

未経験からでも内部監査の仕事にチャレンジすること自体は難しくありませんが、十分なキャリアを持つことと適正を持つこととを証明するのが難しい。実際に内部監査に転職するとなると、いばらの道を歩むことが予想されます。

まずは、転職エージェントを使って、キャリア支援のプロに相談をしてみましょう。

そうして適切な転職方法などを探り、転職活動にじっくり取り組むことで、内部監査への道は開きますよ。