「辞めたいです!」「ハイ、喜んで!」なんてことは、まあ無いよね。

居酒屋じゃないから、「辞めたい」と申し出たところで気持ちが良い返事が聞けるわけではない。仕事を辞めたいけど、会社に引き止められるということはよくあることです。全く何の引き止めもしない方が不自然というもの。

だから、こちらも華麗に引き止めをかわして退職しないといけない。

転職の前に立ちはだかる大きな壁、会社による引き止めを食らったときの対処方法を語りたいと思います。

理は何より強い

会社の引き止め工作をブチ破るには、理論でガチガチに武装するという方法が挙げられます。

たとえば、憲法第22条第1項に「公共の福祉に反しない限りは、国民全員が職業選択の自由を持っている」というようなことが明記されているわけです。だから、転職をするのは僕の勝手なんだ放っておいてくださいよというわけですね。

その上、民法は「期間の定めのない雇用の場合は、退職を願い出てから14日経過したら会社の承認が無くても退職可能」としています。

他に、会社の就業規則の退職規定に則るというのもアリですね。とにかく、退職する自分を正当化することができる理論を武装しましょう。

目には目を、情には情を

中には、情に訴えかけてくる人もいます。情に訴えかけられると、理論武装してもなんだかこちらが悪者のように思えてきて嫌ですよね。だったら、情に訴えかけてくるなら、こちらも情に訴えかけようじゃないですか!

「残るみんなのことも考えてよ」「今まで面倒みてきた恩をお前…」

相手は会社の同僚や先輩たちのことを引き合いに出して、辞めづらくさせてくるわけです。

そしたら、こちらも断りづらい何かを引き合いに出しましょう。『家族の事情』とかね。何も事情なんて無いという場合は、捏造してやるんです。引き止めてくる人もね、本当に残るみんなのことなんて考えているわけじゃないでしょうから。

意趣返しというやつですよ。

他には、自分自身の精神と体がボロボロというのをアピールするのも、いいかもしれませんね。まともな人間なら何かを感じてくれるはずです。人間としてどこかネジが飛んでいる人の場合は、通じませんが…。

脅しをかけてくる人もいる

「ふざけんな! お前が辞めたら迷惑料と損害賠償を請求してやるぞ!」とか、「お前が辞めたら顧客対応はどうなる!? これくらいで辞めるならどこに行ったって通用しないぞ」とか…。

脅しの常套句ですねえ。

そんな恐喝まがいなことをする人に対しては、「録音」が効果的かもしれません。もう一度、罵声を聞きに「辞めたい」と言いにいきましょう。その際、ICレコーダーやスマホアプリなどでこっそり録音してください。

脅してきた場合、「これは立派な恐喝だから、この録音データを持って労基に相談します」と逆に脅すんです。賢い人なら、この時点で渋々退職を承認してくれます。それでも承認しないようなバカな上司だったとしたら、本当に相談しましょう。

恐喝まがいなことをするような悪質なケースの場合、アドバイスだけでなく何らかの対応をしてくれるかもしれません。

上司の反論を封じ込めてしまえばいいのでは?

色々なケースに関して考えてきましたが、結局どのケースの場合も「引き止められる」可能性自体を潰してしまえばいいのではないでしょうか。

たとえば、転職先を決めてしまうという方法がありますよね。

「前々から(退職理由)なため、他の会社に移ることも視野に入れていたんですが、現在お呼びがかかっている会社がありまして、そちらに移る所存です。私の仕事に関しましては後任を決め、引継ぎを行おうと思っております。よろしくお願いします。」

これが、完璧な方法だと思うんですよ。

転職先が決まっていることを伝えた上、「今の仕事はどうなるんだ」という反論をも潰しています。加えて「そちらに移る所存です」と断言しているところがポイントです。「転職しようと思っています」だと、まだ弱いですから。

弱い言い方をするということは、反論の余地を与えるということ。

語気強めに断言しましょう。

転職先決まったから転職するぞ! と。

働きながら転職先を決める方法

転職先を決めておくという方法を取る一番のハードルは、働きながら転職先を決めないといけないというところですよね。自分ひとりで転職活動をすると、これがなかなか難しい。求人探しだけでも大変だし、選考書類の作成や面接日時の調整などを自分でやらないといけません。

それなら、転職エージェントを頼りましょう。

転職エージェントを利用すると、求人探しを代行してもらうことができます。働いている間に、転職エージェントから求人紹介メールが届くんです。しかも、その求人の質は一般公開されているものより高い。

求人に応募する際、選考書類のアドバイスや添削をしてくれるから楽に書きあげられます。面接日時の調整も代行してくれるから、転職者側は本当に楽なんです。

僕も、転職エージェントを使って働きながら転職先を決めました。「もう決まっていることなので」と告げると、上司は何も言いませんでしたよ。

だから、転職エージェントを利用して、働きながら転職先を決めてしまいましょう!

退職や転職は、人間の権利

人は誰しも、仕事を辞めたいと思ったら辞められる権利を持っています。退職や転職は誰もが持っている人間として当然の権利なんですよ。だから、上司に引き止められたとしても、それに強制力はありません。

実際に引き止められたら、戸惑うと思うし、どうしていいかわからなくなると思います。

だけど、強い意志があれば辞められるんです。先に転職先を確保しておくとか、脅しを録音するとか、特別なことは必要ありません。もちろん、それらの行動は意志を補強してくれるものだから大事です。

ただ、結局は、あなたが「何がなんでも退職してやる、転職してやる」という気持ちを持つことが一番大切だと思います。

その気持ちさえあれば、他には何もいりません。強行突破的に辞めることが出来るし、それをしたって転職の際に悪影響になることはないんです。

強い意志を持って、脅しに屈せず、必要以上に仕事や職場に対する責任を持たず、自分の人生だから「辞める」と決めたのなら突き進みましょう。自分の決定に自信を持ち、断固として「辞めてやるんだ」という意思を表明するんだ。

人は本来、スパッと仕事を辞められるんだから!