バーテンダーになりたいという人、大勢いると思うんです。
僕の友人にも、突然仕事を辞めて「バーテンダーになりてえんだ!」と言い本当に未経験から中途採用求人を探し、バーテンダーに転職した人がいます。彼も僕もお酒大好きマンですから、オーセンティックなバーなどに度々足を運び、ラガヴーリンやオリンピックなどを飲みました。
彼はその行為の延長線上に、今の仕事になった自分がいると言うのです。
そんな彼と同じような人でもそうでなくても、バーテンダーへの未経験転職に少なからず興味があるという人に、僕がアドバイスを贈ります!
※バーテンダーの仕事の実情を知りたい人はコチラもチェック!
⇒【バーテンダーを辞めたい】よくある悩みとその対処法、おすすめの転職先などを紹介
意外と知らないバーテンダーの仕事の話
バーテンダーの仕事というと、僕ら客側の人間が思い浮かぶのは「お酒をつくり、お客さんと話をする」くらいだと思います。
そこで…バーテンダーになった友人の店に許可を取り、友人(仮名:岡崎)に密着24時して具体的にどういう仕事をしているのか、どういう生活をしているのかを確かめてみました。
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「逃げてくあの娘にゃ聞こえない!」と、ロックバンドの叫ぶ声が響き、岡崎は目を覚ます。時刻は14時でした。
「眠たいなあ!」と叫びながら、入浴・食事・着替え・家事のほとんどを済ませる。15時、かねてより楽しみにしていた通販商品が届いた。その後は商品を堪能し、16時頃には家を出ます。
「さあ出勤だ」
歓楽街近くの住宅地に住んでいたため到着は早く、16時半にタイムカードを押す。
まずは調理器具を仕事しやすいようにセットし、フードメニューの仕込みをし、酒の在庫を確認します。次に岡崎は先輩のタバコを買いに行き、戻ってきたら氷の業者が来たため対応しました。
開店時間(18時)、扉を開けて看板のスイッチを入れる。
ただ、開店してすぐは暇な時間帯になります。仕込みに時間がかかるフードメニューは、開店後にまで調理が続くこともあるんです。
通常、18~20時過ぎくらいまではアイドルタイムとなります。
22時頃には満員になり忙しく、岡崎は自分が作れるカクテルを作り、お客さんと談笑しながらウイスキーを勧め…。
閉店まで自分もお酒を飲みながら、酒とフードを作っていました。
閉店後、簡単な片付けと掃除を行い、6時頃に帰宅・即就寝。
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彼のバーテンダーとしての1日は、以上の通りです。
仕事内容をまとめると「1.開店準備」「2.接客」「3.お酒作り」「4.掃除や片付け」「5.業者との対応」ということになります。
「昼は寝ている」と思われがちなバーテンダーですが、実際は「昼まで寝ている」んですよね。岡崎の店は閉店が5時頃と遅めの時間なので昼過ぎまで寝ていますが、店によっては「0時閉店」「1時閉店」ということもあります。
そういう店を選べば、昼まで寝ているということもないのではないでしょうか。
以上のような生活をして、バーテンダーの年収は300~400万円程度が一般的です。夜の仕事としてはあまり稼げない印象になるでしょうか。
ただ、キャリアが長く深くなり独立すれば、年収1000万円以上という人も多いですよ。
バーテンダーになるには【必要な資格、面接対策 etc.】
バーテンダーの仕事内容と1日の流れを紹介しましたが、それを知ることは「バーテンダーの世界の一端を知る」に過ぎません。未経験からバーテンダーへの転職に興味があるという人が知るべきことは、あと2点あります。
1.バーテンダーに必要な知識と資格の話
バーテンダーは、覚えることが多い仕事です。
まず、入職して最初は「お酒の種類」を少しずつ覚えないといけません。
たとえばウイスキーと言っても「ジャパニーズ」「カナディアン」「アメリカン」「イングリッシュ」「ウェルシュ」「アイリッシュ」「スコッチ」と、種類があります。しかもそれぞれで味の特徴が異なるんです。
さらにスコッチの中にも「ハイランド」「スペイサイド」「アイラ」などの種類があり、それぞれ特徴が異なります。
そんなバーテンダーに必要なお酒の知識を先輩から教わったり、自主的に学んだりしないといけません。
お客さんにオススメを聞かれて答えられるよう、店に置いているお酒の味の特徴や自分の好みなどを把握しないといけないので、最初は試飲が多くなるでしょう。
本当に覚えることが多いバーテンダーですが、ある程度の知識は資格で学べます。
- バーテンダー呼称・技能認定試験
- ビアテイスター
- ウイスキー検定
- テキーラ・マエストロ
- インターナショナルバーテンダー呼称・技能認定試験
バーテンダー呼称・技能認定試験は「アルコールを扱う飲食業やサービス業に従事している人」でないと取得できないので、注意しましょう。
インターナショナルバーテンダー呼称・技能認定試験は、「在籍3年以上のN.B.A.会員」であり「アルコールを扱う飲食業・サービス業の実務経験7年以上」であり「上記の故障・認定試験を取得後2年以上」でないといけません。
現在飲食店勤務などではない人で、未経験からの転職を有利にするため取得するなら、「ビアテイスター」・「ウイスキー検定」「テキーラ・マエストロ」などがオススメです。
お酒の勉強が出来たら、今度はカクテルの勉強になります。
これは、先輩から教わったりN.B.A.の講習などに参加したりして身に着けるしかありません。
2.バーテンダーの面接対策【向いてる人の特徴・求められること】
- 聞き上手にも話し上手にもなれる
- 幅広いお酒が好きである
- 気配りができる
- ある程度はお酒の知識がある
- 流行に敏感である
- 好きなことには突き抜けた探求心を発揮する
以上に当てはまる数が多ければ多いほど、バーテンダーに向いてる人ということになります。
また、以上のような適性はバーテンダーの面接時に求められることでもあるんです。
特に、バーテンダーの面接では必ず「好きなお酒の話」になります。このとき、幅広いお酒が好きであることと同時に知識があるということを示すように立ち回れば、かなり有利になるのではないでしょうか。
あとは何か趣味を取り上げて「好きなことにはとことん突き抜ける」というエピソードがあれば、それを話すのもアリですね。
バーテンダーとしての知識や技術を高めてくれるだろうという、信頼感が得られます。
他には…面接時になるべくどもらないようにすることと、こちらからも質問するようにすることが大事です。
バーテンダーはお酒に関する職人的な雰囲気も強い仕事ですが、接客業である以上はコミュニケーション能力が大事ですからね。
未経験バーテンダーは転職エージェントを使え!
未経験バーテンダーは、少しでも多くの知識と技術を学ぶことが大事です。
キャリアを長くとらえて勉強をし、N.B.A.の資格を取るなどしてキャリアアップしていかないといけませんからね。そうする人はバーテンダーとして長く生きられるし、そうしない人は長く生きられない。
それはあなた自身が学び続けられる人間かどうかということが大事なんですが、「学べる環境に身を置けるかどうか」もかなり大事。
中途採用からバーテンダーに転職し、キャリアを積むために転職エージェントを使い、キャリアが長い先輩が多い職場や自分に合った雰囲気の職場を選びましょう。
それが…バーテンダーになるのに、確実に必要になることです。