この職場の人間関係には問題があるっ! と感じ、接客業を辞めたいと思っている20代の人は男女問わず多いと思います。みんなギスギスしているとか、逆に仲良し過ぎて排他的とか、そもそもノリが合わないとか…。

さまざまな人間関係の問題を抱えるみなさんに、伝えたいことがあります。

どうしても人間関係がストレスになるのなら、転職したほうが良いと。

接客業で職場の人間関係に苦しんだ20代女性の実話

新卒から地域限定焼肉チェーンに正社員として入社した、紬さんの話をしたいと思います。現在の年齢は26歳、転職後1年が経ちました。紬さんがどうして転職をすることになったのか? 順に見ていきましょう。

1.事の発端

入社1年目の新人時代、早く仕事を覚えたかった紬さんは先輩たちの仕事ぶりをじっくり観察しながら、自分もまたあくせくとホール内を動き回っていたんです。入社して2カ月、ある困ったお客さんに出会いました。

客「冷麺」
紬「かしこまりました」
紬「お待たせいたしました、冷麺です」
客「なにこれ…キンキンに冷えてるじゃないか!」

冷麺とはそういうものだと丁寧に説明するも、客は「あたたかいものと取り換えて」と聞きません。そういう対応はしていないということを伝えると、悪態をつきながら諦めてくれたものの…。

紬さんにとっては人生初のクレーマー体験だったので、かなり心に残りました。

「先輩たちも、こんなクレームと戦っていたのか」

その後も、「満席? 8人バラバラでいいから入れて」と満席という言葉が理解できない人や、自分が注文したのに「注文してない」と言い張る人などなど、クレーマーと出会うことが多く…。

紬さんは気付く。

「この店、クレーマーが多い」

そして、またあることにも気づいたんです。

「ホールの皆さん…イライラしていらっしゃる!?」

少しギスギスとした雰囲気の人間関係の中、それでも実害が無いため健気に紬さんは頑張りました。

そして、2年目になり…珍しく2年連続新人の社員が紬さんと同じ店舗に配属されたんです。2年目にして後輩が出来たと喜んでいましたが、その後輩は周りの先輩方とはかなり考え方やノリが違う子なんですよ。

先輩方にとっては面白くなかったようで、後輩イビリが始まりました。

ただ、紬さんは後輩と仲良くしたかったため、それに参加せず。

結局、先輩たちの矛先は紬さんに向かったんです。

2.苦しみの日々

  • 失敗をなすりつけられる
  • クレーム対応を全部押し付けられる
  • 客の前で怒られる
  • 紬さんが休日のときに限ってバイトがドタキャンし、休日出勤になる
  • 客に「あの子ダメな子なんですよー」と話される

紬さんが経験したイビリは、上記のようなものでした。

先輩社員とバイトが結託し、紬さんの休日出勤を減らしているというのは悪質ですよねえ。なかなか休むことができず、当時付き合っていた彼氏さんともうまくいかなくなっていました。

「どうしてこうなるの!」

このころ、紬さんは完全に余裕をなくし、やけ酒が増え、仕事に身が入らなくなったんです。

「もう我慢の限界!」と、店長に相談します。

店長は「注意しといたから」と言うものの、当然先輩方は面白くないと感じますよね。ホール内で直接イビリが行われることはなくなりましたが、当人に聞こえるように陰口をたたくという陰湿な行為にシフトしました。

3.逃避行

「このままじゃ…私はダメになる!」

ストレスに気を取られ、思うように仕事ができない日々に紬さん一念発起! 転職を決意し、店長に「今月いっぱいで辞めます」と告げました。事情を把握している店長は特に引き止めることもなく、「頑張って」と。

ただ、紬さんは悩んだんです。

接客を続けるかどうか…。

そこで、どうして人間関係が悪化したのかを分析することにしました。その分析には、僕も一枚噛んでいます。

分析した結果、「クレームによるストレス」と「同性が多い環境による無遠慮」「異なる価値観を認めない閉鎖環境」が紬さんの職場の人間関係が悪化した原因ということになりました。

じゃあそれを解消するための戦略を立てて転職をしようということになり…。

結果、紬さんはシティホテルのフロントとして今は絶賛修業中です。

転職するなら選択肢は3通り

20代の男女が人間関係から接客業を辞めたいと思うのなら、「人間関係良好な接客業の仕事に転職」「人間関係良好な接客業以外の仕事に転職」「職場の人間関係が希薄な仕事に転職」という3つの選択肢があります。

1.接客業を続ける(人間関係良好な職場を探す)

人間関係で悩んでいるから接客業を辞めたいと考えている人の中には、接客業自体は好きという人もいると思います。

紬さんがそうでした。

その場合、「クレーマー」「男女比」「風通しのよさ」などがキーワードになると思います。クレームが多いと心の余裕が無くなり、職場の同僚や後輩に優しくできなくなりますし、男女比が偏ると異性の目が無く遠慮もなくなりますから。

風通しの良い職場は、多様な価値観を認める環境があると言えるので、人間関係の問題は起きにくいでしょう。

じゃあクレームが少ない接客業とは何か?

たとえば、「ホテル」が当てはまるでしょう。

ホテルも立地やグレードによりけりですが、比較的料金が高めのホテルは客層も自然と高めになります。そのため、スーパー・コンビニ・飲食など気軽に行けるところと比べると、クレームは少なくなる傾向があるんです。

また、男女比がちょうどいいと感じる職場や風通しの良い職場という条件は叶えるのが難しいように感じますが、転職エージェントを使えば案外簡単ですよ。

転職エージェントの担当者にそういう職場が良いと伝えるだけで、それに沿った求人だけをオススメしてくれますから。

2.接客業以外で人間関係良好な職場を探す

接客業以外の仕事にこだわりがない人は、職種の選択肢を広げてみるのもいいと思います。

もちろん、転職エージェントを使って「人間関係良好な職場を探す」のは必須になります。

こちらの記事で、接客業からの転職先としておすすめの職種を紹介しているので参考にしてみて下さい↓

3.職場の人間関係が希薄な仕事を探す

  • 事務・データ入力
  • SE
  • プログラマー
  • デザイナー
  • 警備員
  • 郵便配達
  • 外勤事務
  • 翻訳業
  • コンサルタント
  • 輸入代行業
  • レセプション

以上が職場の人間関係が希薄な仕事の例です。

SE・プログラマー・デザイナーはチームで仕事をすることが多いですが、「リモートワーク可能」な会社を選ぶことで、在宅勤務やサテライトオフィス勤務などが可能になり、職場の人と直接かかわる機会が減ります。

それに、チームで仕事をするからこそ、ドライな人間関係を築いている人が多い印象がありますね。

また、翻訳やコンサルタントの仕事は「プロジェクト」によりさまざまなところで働くことになるため、職場の人間関係がかなり短期的です。さらに、配属先からすると「外部の人間」ということもあり、一歩引いた人づきあいができますよ。

レセプションは職場の人間関係が生まれはするものの、雑談をすることなく淡々と業務をこなすことが多いので、意外と関係の密度は薄いです。

以上のような仕事を選ぶことで、困った人間関係が生まれることなく、楽しく働けるのではないかと思います。